2019年11月
上海浦東発香港行き中国東方航空(MU505便)にてA350型機のビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
*2021年5月【最新】コロナ禍に利用した中国東方航空ビジネスクラス(成田→上海)搭乗記はこちらをご覧ください。
さて、今回は2020年3月29日から東京(羽田)-北京(大興)線に投入が決まった中国東方航空(MU)の最新鋭A350のビジネスクラスを試してみることにしました。

ところがこのA350、公式HPでも座席表が公表されておらず座席配置を見ることが出来ません。いつも頼りになるseatguruでも間違ったシートマップを表示しており、役に立ちません。

事前にいろんなブログを参照に座席配置を推測しなければなりません…。
ということで早速機内に行きましょう。
1列目はファーストクラスになっています。


そしてこのキャビン配置のおもしろいところが、仕切りが無くすぐ2列目からがビジネスクラスになっています。

違いは個室部分がファーストの方が2倍ほど広く、個人モニター(というよりほぼテレビですね)のサイズが違うなどです。
ビジネスクラスは列番号6番から始まります。座席配列は1‐2‐1で、窓側は全て1人席、偶数列が窓に寄ったおススメ列です。
今回は10Lを利用。

奇数列の通路寄り席はこのような感じ。

座るとウエルカムドリンクとおしぼりを持って来てくれます。

サイドテーブルにはエンタメのリモコンとシート・照明のコントロールがあります。
入口部分には機内誌フォルダ、そしてコートフックがあります。

テーブルはサイドテーブル下から出てくるタイプ。

サイドテーブル後方には小物入れと読書灯、USB給電口と電源コンセントがあります。

予め備え付けてあるのはヘッドセット、ミネラルウォーターそしてスリッパ。長距離路線では分かりませんが、短距離線のためかヘッドセットにノイズキャンセリング機能はありません。

ヘッドセット差込口の横にある黒いボタンのようなものが何か分かりません。押せもしませんし、マークも?。

フライト中も少し考えましたが結局分からなかったので客室の方に聞くと、その若い担当者も分からず(笑)。
結局チーフが登場し「長距離線で免税品販売の際にクレジット支払いする時に使うセンサーです」とのこと。
通路を挟んだ中央2席はこのような感じ。

その1列後ろはこんな感じです。

いわゆるカップルで座ってもテーブル越しに話をするシート配置ですね。
座るとこんな感じです。

ドアクローズすると安全ビデオが流れます。中国は最近アニメにも力を入れていることはマスコミでもよく目にしますが、ハリウッド系なアニメキャラが多く登場するビデオです。

さて、離陸して巡航高度に到達すると客室の方は機内食の準備に掛かります。
外はちょうど夕暮れ。綺麗な夕焼けがキャビンを照らします。

今回の機内食のメニューです。こんな短距離路線でありながら太っ腹の3択。

ステーキか照焼チキンか海老ヌードル。ここはステーキで行きましょう。
ドリンクのメニューはこちら。



再度、おしぼりのサービス。

食事が来るまで映画を観ようとすると、10秒程の広告が5本流れますが-
アウディ
メルセデス
キャデラック
トヨタ
ホンダ
全て車の広告(笑)そんなに車を売りたいのでしょうか。
そして飲み物のサービスに続き、機内食が到着。

肉の焼き加減は完璧。

肝心のお味は…
コショウがよく効いていて、非常に美味しいステーキです。これはもう一枚イケそうです。素晴らしい。
食後はアイスクリームで締めます。

食事が終わると照明が暗くなり、お休みモードになります。
そしてなんといってもこの新機材A350の目玉、それがこのドアを閉めると完全な個室になる機能です。

ドアは、中に閉じ込められることを防ぐためにか完全に閉まるようにはなっていません。少しだけ隙間ができます。
外から見るとこのような感じ。

見ての通り、座った状態ですと通路から顔が見えるほどの高さしかありません。天井までパーテーションがある訳ではないので、寝た時にプライバシーを確保するものです。

とはいえ、これは素晴らしい。
フルフラットにしてドアを閉めてしまえば、かなりのプライバシー感が味わえます。これは10時間超の長距離便には最高です。
シートをフルに倒すとこうなります。短距離便ですので枕とブランケット以外ベッド用品はありませんが。

ただ、足元はやや中心から一方にずれていて真っすぐに寝れず、足元の広さが限られています。

そして機内Wifiは、座席番号とID番号を入力するとビジネスクラス搭乗客は無料で利用することができます。
このID番号の下4桁って何か少し考えましたが、チェックインの際パスポートを提示していればパスポート番号の下4桁になります。ちょっと分かりづらいですね。
速度はスマホで普通にヤフートップページが見れる程度のスピードはありました。
そして機体は2時間半の短いフライトを終え、香港国際空港に着陸しました。
【総評】
いやー、これは完全個室で、快適極まりありません。
フルフラットにした時の足元が一方にずれている部分を除けば快適さは素晴らしく、いままで利用したビジネスではエバー航空の787ビジネスクラスに並ぶ快適さです。
特に個人的にA350の方が787より静寂性に優れ、選択の余地があれば選びたいナンバーワンの機体です。
MUのA350型機は現在、主にヨーロッパなどの長距離路線に投入されており、日本線にはごく稀に機材変更などで単発で飛来する程度ですが、これが3月から日本線に本格投入されるのでこれは楽しみ&おススメです。
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