2023年12月
上海浦東国際空港から車で60分程のところに位置するWダブリュー上海外灘 (W Shanghai the Bund) に宿泊しましたので紹介します。
さて今回はこちら。上海の定宿はポートマン・リッツカールトン上海ですが、今回はこちらを試してみることにしました。

クリスマスの時期ということもありホテルは激混み。
少し待って自分の番がやってきました。
チェックインの女の子はすらすらと注意事項を説明していきます。雑ではありませんが、特段の笑顔や親切な感じもなく、丁寧と雑の中間(よりも雑に寄った)感じです。
マリオットボンヴォイ・プラチナ以上の特典ですが、それも-
『「朝食」か「ウエルカムギフト」か「1000ポイント」ですが全部あげます(無表情)』
「え?全部くれるの?3つのうちのひとつじゃなくて?」
「はい、あげます」
「な、なんで?」
「今回だけ特別です(無表情)」
「へー(困惑と喜び半々)ありがとう」
「ウエルカムギフトは何がいいですか。赤・白ワインかスパークリング、それともケーキ?」
「じゃあ、赤でお願いします」
「チェックアウトは16時でいいですか(てか16時がいいんでしょ)」
「はい、お願いします」
「了解です。あ、(ついでに)これもあげます」
と引き出しから出してぽいっとカウンターに出てきたのが-

チョコレートw
もうここまでくると「なんやねん」となります(笑)。この子は丁寧なのか雑なのかどっちやねん、と自分の中で突っ込んでしまいます。
そのまま訳が分からないままチェックインが終了し、エレベーターまでアテンドしてくれます。
「あちらが朝食会場でこちらが18時から20時のハッピーアワー会場。エレベーターはそちらの奥です」と。
「はい、分かりました。ありがとうね」と感謝を伝え、エレベーターへ歩こうとした-
次の瞬間!!
「あ、私の名前はリリーです。もしここでのサービスが良かったら私の名前を添えて宿泊後のアンケートに高評価お願いします!」とカードを差し出してきました。
そして、ここで来ました。
>>満面の笑み<<
もーーーーーーー、中国人はこういうの平気ですね(笑)。
「欲しいもの全部あげたんだから、名前ぐらい書いてくれるよねー」
という人の目を気にしないドストレートな要求(笑)
まあ、もちろん
<< そ ん な こ と は 一 言 も 言 っ て い な い >>
のでそのような要求は無かったんですが、あまりに「ザ・中国」でちょっと笑ってしまいました。あー、中国。こういう所が好きでもあるんですね。手段を選ばない上昇志向というか、日本人にはないハングリー精神と言うか。
まあ、見方を変えれば顧客の要求に的確に応じ、無駄な時間を費やさずにテキパキと対応したんですから、ある意味理にはかなっています(笑)
とまあ、個人的なやりとりはここまでにしておいて、早速部屋を見てみましょう。
建物は半円筒形のようになっています。

入った瞬間、Wだなという雰囲気です。ちなみにWホテルに泊まるのはW厦門に続いて2軒目。


廊下の途中にある入口を入るとバスルーム。

シャワールームとトイレ。



バスアメニティはWホテルおなじみのMOMOです。

ステンレス風デザインでシャワーもトイレもキラキラですが、そこまでしつこくなく仕上げてるのも秀逸です。

スイートルームではありませんがシンクはふたつあります。

その後ろにはバスタブ。斬新な青の向こうにはベッドルームが見えます。

歯ブラシなどのアメニティもそれぞれメッセージが書かれていておしゃれ感満載です。



そしてベッドルーム。


ベッドの上にはお箸と中華まんをデザインしたクッションが置いてあります。こういった遊び心がWホテルの特徴ですね。

そして「スリッパどこや」となるまでしばらくクローゼットの存在に気づかなかったのですがこちらにありました。


中にはラゲッジスペース、そしてセイフティーボックスもあります。

テレビとミニバーカウンター。

引き出し。


冷蔵庫の中には飲み物も。

コーヒーマシン。

W厦門でもそうでしたが、Wホテルのもう一つの特徴がお酒が楽しめるようシェイカーやグラスが取り揃えてある所です。


テーブルの上には古くから続く上海発祥の老舗キャンディー・大白兎が用意されています。最近、そのレトロなパッケージデザインが静かなブームになっているとか。

カード立てが何気に中華まんデザインになってるのも凝ってます。

ちなみにこの大白兎ですが、自分はここのアイスキャンディーが好きで夏によく食べています。コンビニに行くとどこでも置いてますが昔懐かしの素朴なミルク味アイスで美味。

そして大きな窓に沿ってソファーがあります。

ちょうど外は夕暮れ時で黄金色の空にソファーの色が見事にマッチしています。外灘が良く見える素晴らしい眺めです。

壁のミラーが眺めを広く見せる演出に。素晴らしい。
ということで部屋の紹介は以上にして、ロビー階にあるハッピーアワーを覗いてみましょう。
マリオットボンヴォイ・プラチナ会員以上であれば18時から20時までアルコールとおつまみを無料で頂くことが出来ます。

写真では分かりませんが音楽がガンガン掛かっていて、若者向けのクラブのような雰囲気です。
ただ、客層は色んな方がいて、若者グループもいれば子連れのファミリー、そして自分のようなおっさんと、決して「若くないと浮く」という感じでもありません。

おつまみも充実。チーズにパン類。

生ハムやサラミ。

アルコール各種。

フルーツにグミなど。

ミニバーガーやチキンナゲット。

そしてこちらがアルコールのメニューです。オリジナルのカクテルが並んでいます。自分はジンが好きなのでジン系ドリンクをお願いしてみました。

そしてメニューの下に書いてあるように「18時から20時まで飲み放題。料金はお一人380元」。380元を日本円に換算すると8,000円です。これがマリオットボンヴォイ・プラチナ会員以上であれば無料なのですから最高です。

スタッフは時折声を掛けてくれ、気軽に会話にも応じてくれるのでサービスレベルは高い印象です。
お酒を楽しんだ後は部屋に戻りました。
そして外灘のこの夜景です。

上海のこのアイコニックな夜景を部屋から望めるとは素晴らしいの一言です。
そしてボタンひとつでこんなムードライトにも(笑)

最後にジムとプールを見てみましょう。







これらの施設もお洒落さがハンパないですね。
以上、W上海外灘ホテルの紹介でした。
【総評】
以前、上海の外灘が望めるホテルを探している時期があり、部屋から望めるホテルとしてエディション上海とコンラッド上海を紹介しましたが、それらと比較してもこちらが断トツで素晴らしい。
そしてマリオットボンヴォイ・プラチナ会員以上であればハッピーアワー・朝食が無料でついてくるなど、コスパもすこぶる良いと言えます。
以前のW厦門の記事でも書きましたが、ちょっとアバンギャルドな雰囲気のホテルでありながら浮いたり・落ち着かないという事もなく、家族連れやビジネスでもしっかり上海を楽しむことが出来る、かなりおススメできる一軒です。
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