キャセイパシフィックA350ビジネスクラス搭乗記

2018年10月

香港発成田行きCX520便でキャセイパシフィック航空A350型機ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。

 

以前に東京-香港間の日本航空 vs キャセイパシフィック航空ビジネスクラス乗り比べを書きました(記事はこちら)が、今回はようやくキャセイの最新鋭機A350に搭乗することができました。

東京-香港間は両社ともリージョナル仕様のビジネスクラス機材を投入することが多く、なかなか金額に見合ったエクスペリエンスができない路線となっています。ですので今回は狙ってA350-900型機を利用しました。

A350型機は現在エアバスが生産している機種では最新鋭のもので、その特徴は流線的に反り上がった翼端とコックピットの窓枠が黒くなっているところです。デビューした当時はタヌキみたいでカッコ悪いと笑われましたが、見慣れるとカッコいいものです。

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機内はビジネス1‐2‐1配列、プレミアムエコノミー2‐4‐2配列、そしてエコノミー3‐3‐3配列の3クラス制となっています。

公式HPより引用

今回は(数日前から当便を狙ってはいたものの)搭乗日前日に購入したため、座席指定は最後の1席の21D-最後列の通路側となりました。

 

ビジネスクラスは2セクションに分かれていて、今回は後方のコンパートメント。2列8席しかないため、良く言えば個室感のある空間、悪く言えばやや狭さを感じさせる区画でもあります。

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通路に挟まれた内側2席はお互いの方向へ向いていますが乗り出さない限りお隣の顔は見えない作りになっています。足元も十分な広さがあります。

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足元横には座席をフラットにした時にベッドと一体になりスペースを広げる役割を担う荷物入れがあります。大きさは枕がちょうど入るほど。

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席に着くと、ウエルカムドリンクと温かいおしぼりを持って来てくれます。

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隣席がモニターを引き出さないと二つ並んで見えてしまいます。

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チーフパーサーが一人ひとりにご挨拶、そしてメニューを配ってくれます。

 

そして離陸するとおつまみと飲み物のサービスから始まります。飲み物は香港スタイルミルクティーをリクエスト。これがおいしい。

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そしてこの写真でよく分かると思いますが、おつまみや飲み物で場所が取られてもそれらをサイドテーブルによけて、メインデスクで書類作業やパソコンに没頭することができます。

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仕事をメインにこなしたい人にも十分な配慮がなされた設計です。

 

テーブルクロスが掛けられ、昼食のサービスが始まります。まずはアペタイザーから。

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この時点でもう台湾の北端まで来ています。

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前菜はグリーンサラダ、梅じそそば、蛸と海老とホタテの明太マヨネーズ添え。ガーリックブレッドをサイドに。

 

メインはサーロインステーキを考えていましたが、カートに載せて見せられると意外にチキンの方が美味しそうだったのでそちらに心変わり。

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チキンは肉厚で中まで柔らかく、そして皮はカリっと仕上がっていて美味。

 

食後はフルーツプレートとチーズ各種をカートに載せて周ってきてくれましたが、チーズはパス。フルーツはメロンとカンタロープを外して頂きました。大抵、ホテルや飛行機で出されるこれらは硬くて甘みもない安物(失礼)が常ですので。

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「家に帰ると-」を見ながらフルーツを楽しみます。

そして最後にアイスクリームそして再び香港スタイルミルクティーで締めます。気づけばもう鹿児島上空です。

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機内エンターテイメントシステムは日本語対応しており、日本語で楽しめる映画やドラマが数多く用意されています。

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日本語言語・字幕対応作品を表示するには画面右上(赤丸部分)の絞り込みから日本語を選択します。

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こうするといちいち作品の説明欄から日本語対応か確認する手間が省けます。

 

シート周りを詳しく見てみましょう。

小物入れを開けると開閉式の鏡、ヘッドホンフック、そしてAC電源とUSB給電口があります。

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シートコントロールとリモコンパネルです。

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通路側の座面横にはボタンが二つあり、外側を押すと全体が持ちあがりアームレストとなり、その内側が小物入れになります。

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内側のボタンを押すと下からパッドが持ち上がり、ベッド幅を広げる役割をします。

 

光が差し込むと、機内の配色と相まって柔らかい雰囲気に包まれます。

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ゆっくりミルクティーを飲みながら映画を見終える頃には機体は成田に向けて降下を始めていました。

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【総評】

楽しみにはしていましたし、期待通りの結果でした。前回のA330型機リージョナルビジネスクラスとは比べものにならないほど快適性が上がり文句のつけようがありません。シートはフルフラットになりますし、個室感も格段に上がり、ミールサービスも改善・拡充されています。前回の日本航空との対決ではJALに軍配を上げましたが、CXのA350との対決だと完全にこちらの勝利です。

東京(羽田・成田)-香港間は一日9便が運航されていますが、CX523便のようにA330で運航される日もあればB777で運航される日、そしてA350で運航される日と不規則な機材繰りの便もありますが、スケジュールが合う限りA350運航便を狙って利用しない手はありません。

公式HPより引用

逆に、同じ料金で機材による差があるのもやや不満が残るところです。購入時にA350だったのが当日になって機材変更などになれば、それこそ落胆極まりないですね…。

 

 

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