香港航空A350エコノミークラス搭乗記

2019年11月

香港発上海虹橋行き香港航空(HX238便)にてA350型機エコノミークラスに搭乗しましたので紹介します。

 

 

さて、2019年6月からの逃亡犯条例反対運動に端を発した香港情勢の悪化により経営難が度々報じられ、それでもなんとか持ちこたえている香港航空(HX)。今回は最新機種のA350エコノミークラスを紹介します。

 

HXのA350型機座席配置は2種類ありますが、ビジネスクラスのシートタイプが違うだけで、エコノミークラスに関しては全く同じシートピッチ、座席数となっています。

HX公式HPより引用

 

それでは早速機内です。エコノミークラスは3‐3‐3配列。通路側が良かったのですが全て満席で中央席になってしまいました。

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シートピッチは31-32インチ(79‐81センチ)。ひざ先も充分スペースがあります。足元には各席にコンセントがあり充電に便利です。

 

横から見るとこのような感じ。

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香港航空はLCCではないので、アジア人の平均身長であれば全然快適に過ごせます。

座席はコーポレートカラーの赤。肘掛けは究極までスリム化してあり、座席リクライニングのボタンしかありません。

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ちなみに先ほどのコンセントとは別にUSB電源も個人モニター下にあります。1人2電源とは太っ腹です。

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さて、ドアが閉まり周りを見渡すと全席満席です。香港情勢が激化している最中で、もしかしたらガラガラなんじゃ…、なんて心配は外れました。

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ところが、何とも幸運なことに自分の横(通路側)の席だけが空いたまま。ドアクローズして誰も来ないので、予約入れて搭乗しないノーショウのようです。これはラッキー、早速通路側に移ります。3人席の中央が空くだけで精神的にかなり楽になります。

 

と…思ったら…、通路の奥から乗客らしき女の人が向かってきます。

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あー、最後の駆け込み乗客かー。。。

 

「さすがに、自分の隣だけ空席なんてないよね」

そう思って中央の自席に戻ろうと思った瞬間、前方の席に消えていきました。

 

ふぅ…。

 

ということでプッシュバックも始まり、今度こそは間違いなく空席確定です。

 

機内は寒めなのでブランケットをお願いします。短距離便は事前に座席にセットされておらず、かつ全員分載せていないことも多いので、満席便では早めにリクエストしておいた方が良いです。

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さて、ゲートを離れ滑走路へ移動していると、窓側に座っていた中国人のお兄さんが話しかけてきます。

「モニターが壊れてて映画が見れないので隣に移りたい」

 

もー、なんでよ…

 

映画なんてどうでもいいやん、と思いつつも、断りもなくドンっと移ることもできるのに一言詫びを入れる礼儀を無下にはできません。しかも2席が自分のものでもありませんしね。

ということでなぜか窓側が空席というシュールな絵に苦笑しながら飛行機は離陸します。

 

これはA350の新機能ですが、機外カメラで様子を見ることが出来ます。高所恐怖症の人にはホラー以外の何物でもありませんが。

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さて、離陸してしばらく、隣の映画を観ているお兄さんの様子がおかしいことに気付きます。ふと確認すると…

 

。。。めっちゃ大口を開けて寝てるじゃありませんか。

 

もーー、なによ。寝るなら窓側で良いやろ!?モニター関係ないやん。

 

もう本当にお笑いです。なんやねん、中国人!と自分の中でツッコミ入れてしまいます。

 

そのお兄さんも、機内食配りに来た時点で目を覚ましましたが。

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機内食と言っても、アルミホイルに包まれたパンとカップに入ったミネラルウォーター。そして別便で来る飲み物のサービスです。

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中身はソーセージパン。コストカット感がハンパないですね。日本線の機内食はどうなってるか分かりませんが。

 

エンタメ関係は日本語にも対応しており、映画やドラマなど幅広く取り揃えてあります。

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ただ、この搭乗直後の12月1日より、機内エンターテイメントサービスを停止すると発表がありました。

2020年1月執筆時点でもこの方針は公式に掲載されているため、状況は変わっていないようです。

公式HPより引用

リンクはこちら

 

2時間ちょっとの空の旅も快適に時間が過ぎ、夕刻の上海降下時にはきれいな夕日も望めました。

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あの、壊れたモニターが夕日をキレイに映してくれてます(笑)

 

 

【総評】

前回のビジネスクラスレビューでも述べましたが、個人的にはキャセイよりもサービスが良いと感じますし、料金はいつも安いのでできる限り利用したい航空会社のひとつです。

米中の対立や香港の情勢など、不確定要素が経営を難しくしていて、こればかりは乗客一人ではなんともできませんが、どうかこの困難を乗り切って欲しいと思っています。

 

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