2019年11月
香港発バンコク行きTG601便にてタイ国際航空A350ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
今回は、香港→クアラルンプール移動のためユナイテッド(UA)のマイルを使って発券。バンコク経由ですが自分のスケジュールともうまく合致。エコノミー発券で21,000マイルがビジネス発券だと28,500マイル。エコにそれだけ払うなら7,500多めに払って、快適に移動したいものです。しかも機材を見るとHKG-BKK間はA350-900。もうこれは迷う暇ありません(笑)。
発券するとUAから予約確認書が送られてき、その中にTGの予約番号も表示されています。それを以ってTGのHPへログイン。
座席指定は残念ながら出発2日前のため、全て押さえられており最前列の窓側が一席の残っているのみ。まあ、仕方ありません。
少なくとも窓側が空いていただけ、御の字です。
全体のシートマップはこちら。最新の機種にしては珍しくプレエコのないビジネス32席+エコノミー159席の合計321席です。
ビジネスクラスは1‐2‐1配列でスタッガートタイプ。ご多分に洩れず窓側一人席は通路寄りと窓寄りがありますが、A・K席が窓寄りでB・J席が通路寄りとシート記号で分かりやすくなっています。
さて、ラウンジは別記事で紹介しますので早速機内です。
今回の座席。
TGのコーポレートカラーの紫が多用されていますが、落ち着いた雰囲気でまとまっています。
最前列の前にはデッドスペースがあり、そこに新聞などを並べて棚として使っています。
フライト中もここをテーブルとして飲み物の準備などに有効利用していました。
席に着くとおしぼりとウエルカムドリンクを持って来てくれます。
そして少し間をおいて、離陸後の食事のチョイスを訊きに来てくれます。
2時間40分という比較的短距離路線にも関わらず、メインは泰、洋、中の3択。折角ですから、タイカレー(フィッシュ)を選択。
ドリンクもかなり幅広く取り揃えてあります。
そしてシート周り詳細です。
サイドテーブル下にはシートや照明のコントローラーがあり、
その後ろにはマガジンラック・読書灯があります。
前方窓側にはテーブル、コートフックや安全のしおり収納があり、
サイドテーブル前面にはイヤホンジャックとAC電源があります。
出発の準備が整い、機内安全ビデオが終わるとタイ国国王の生い立ちや功績を紹介するビデオが流れます。
分かりづらいですが、USB電源が2つモニターの下にあります。
中央の2席は中中・外外配列です。
ちなみに自分はこの中中・外外配列が好きではありません。理由は「通路から離れたいと隣席と真横になり」「隣席から離れたいと通路の真横になる」というジレンマがあるからです。
幸いなことに、いまのところ全て窓側1席確保でやってきていますが。
参考までに、左左・右右配列を採用しているエバー航空787型機はこのような感じ。
さて、搭乗機は香港エクスプレス機を追い抜き、離陸します。
A350に標準装備されている機外カメラで離陸の様子を見るのも楽しいものです。
巡航高度に到達すると早速機内食の準備が始まります。
シートポケットの中は免税品や機内誌などお決まりのもの。
枕やブランケットはあらかじめシートにセットされています。
ヘッドホンはノイズキャンセルなのでしょうが、機能している感じではありませんでした。そればかりか、音が片耳からしか聞こえてきません。
そしておつまみとお願いしていた白ワインが運ばれてきます。
離陸前に続き、再度おしぼりが配られます。もう手拭いたけどまた?ってなりますが(笑)
タイ航空の保有機材一覧です。子会社のタイスマイル航空を除くと全てワイドボディ機の保有という、結構すごい会社です。
そしていまだに旅客型B747型機(ジャンボ)を運航している数少ない航空会社です。いつまで見られるのでしょうか。
そして、機内食が運ばれてきました。短距離路線なのでワンステップでのサービスです。
当たり前と言えば当たり前ですが本場タイ航空の本領発揮でカレーは美味。フルーツプレートの中にはクルミやドライアプリコットなどもあり、全体的に良かったです。
食後には小豆入りココナッツパンナコッタ。これも美味。
機内WiFiはいくらか確認しようと接続を試みますが、料金プランページにも移行できないほど激遅。結局、接続できませんでした(これは航空会社のメンテの可能性もありますが、サービスプロバイダの問題や飛行空域での受信領域の問題などありますので、タイ航空の問題かは分かりません)。
食後もワインを積極的に勧めてきてくれたりと、客室の方もサービスに熱心です。
トイレも清潔、置かれているランの花がまた綺麗です。
機体はその後、順調に飛行し、定刻通りバンコクスワンナプーム国際空港へ着陸しました。
【総評】
TGのA350は現在、名古屋-バンコク線の一部だけに使用されており、それ以外の日本線はB747やB777、B787、A330、A380と多種多様な機種が投入されています(執筆時調査)。
日本ではまだ乗る機会が少ない機種ですが、B747やA330と次第に置き換えられていくのかな、と推測します。
座席の快適さで考えると-
日本線に多く投入されている787‐8の2‐2‐2配列や
787‐9のリバースヘリンボーンタイプのビジネスクラスより
A350のスタッガートタイプのレイアウトの方が快適で、なんといっても機内が驚くほど静か。タイ航空特有の優しいサービスと相まって、これはもっと日本線にA350を導入して欲しいものです。