2023年10月
東京(成田)発上海(浦東)行きMU524便にて中国東方航空A350型機エコノミークラスに搭乗しましたので紹介します。
さて、今回は成田から上海へ向かうことになりました。中国系航空会社の評判は色々言われていますがコロナ後のサービスはどうなってるのか。
今回は日本から中国へ向かう中国東方航空 (MU) を見ていきたいと思います。
会社から航空券番号を貰うと早速事前座席指定を行うことにしました。
MUの公式HPからログインします。
事前座席指定のページを開くと-
最前列の予約は41.1ドル(約6,000円)
前方の通路側と窓側は20.5ドル(約3,000円)
そして前方の中央席は6.8ドル(約1,000円)掛かります。
高すぎでしょ…
LCCもびっくりの価格設定。
結局、無料で指定できるのは63列目以降。というかほぼ機内後方のみ。
こうなると方法はふたつ。
後方の無料の席を指定するか、敢えて事前座席指定をせず当日空港で空いている前方の席をお願いするか。
ただ、後者の場合「申し訳ありません、通路側は全て埋まってしまっていて中央席しか空いておりません」になってしまう可能性もあります。
3時間弱のフライトとはいえ、もう2時間を超すフライトは中央・窓側ムリな自分ですので「えーい、もう後方で良いからとにかく通路側」と指定することにしました。
そしてマイレージですが、中国東方航空のアライアンスは『スカイチーム』。
スカイチームに所属している日本の航空会社はありませんので「デルタ航空のスカイマイル」などスカイチーム各社のどこかに貯めることになります。
ちなみに日本航空はMUと個別に提携しているのでJALのマイレージバンクでも貯めることができます(*マイルのみでFOPなどは貯まりません)。
詳細はJALマイレージバンク公式🔗をご覧ください。
そして当日です。
中国東方航空(MU)の成田での使用ターミナルは「第2ターミナル」。
チェックインカウンターは結構な列が出来ています。20分ほど早く出る南京行きと輻輳してるんですね。
スカイチーム上級会員向け優先カウンターもあります。
掲示板には「ファーストクラス・ビジネスクラス、イースタンマイルズ・プラチナ・ゴールド&シルバー、スカイチーム・エリートプラス&エリート、プレミアムエコノミークラス」とあります。
これらのステータスをお持ちの方は列に並ぶことなくスムーズにチェックインできそうですね。
そして保安検査&出国審査を通過して搭乗です。
まずはビジネスクラス。
MUのビジネスには以前乗りました。その時の搭乗記はこちら。
そしてプレミアムエコノミークラス。配置は2‐4‐2の横8席。
そしてエコノミークラス。配置は3‐3‐3の横9席。
エコノミーに関しては今回は完全なまでの満席。事前座席指定をしていて助かりました。
そして中国への入国は現在ビザの取得がかなり困難なのですが、なぜか若い日本人女子がちらほら見受けられます。見た感じビジネスパーソンのようには見えません。
すると通路を挟んだ反対側に座った2人組から旅行を楽しみにする会話が聞こえてきます。
ふと見ると、テーブルにはヨーロッパのガイドブックが。
あ~、なるほど。Youtubeでも「激安・中国系航空会社で乗り継ぎヨーロッパに行ってみた」みたいな動画がたくさん上がっていますが、上海や北京・厦門乗り継ぎのヨーロッパがいま安いんですよね。
シートピッチはかなりゆったり。日本人の平均的身長であれば膝がつかないほど余裕があります。
トレーテーブルは折り畳み式。
これって良いですよね。ドリンク1杯程度を置いておく場合に必要以上に場所をとらなくてすっきりします。
そして機体が誘導路を進み、滑走路へとあと少しとなったところで機内アナウンス。
「まだビジネスクラスには空きがあります。アップグレードをご希望の方は客室乗務員までお知らせください(英語)」
え!?機内アップグレードなんてあるんですか。
というか、なんで今頃アナウンス(笑)。シートベルト着用サインが点灯してて当然、CAに聞くことはできません。
そして離陸です。
今回は2時間36分のフライト。
飛行機恐怖症の人にはホラーでしかないこの映像。A350型機特有の機能で自分は好きでいつも観てます。
通路側なので窓の外は見えませんが、この機外カメラのおかげで今回も無事富士山も拝むことが出来ました。いってきまーす。
シートベルト着用サインが消えるとミールサービスが始まりました。CAさんは全員忙しいので、アップグレードが気になりますがこのタイミングで聞くのも気が引けます。
そもそも今からUGしたとしても、ラウンジも行けなければ、手荷物の優先返却もない、さらにはマイルも付かないでしょうから、基本座席とミールだけに払うことになります。
仮に1万円ぐらいで出来ればしても良いかなと思いつつも、ミールすら終了する勢い…。ブログのために金額だけでも、と機内サービス終了後に聞くことにしました。
今回の機内食は「Beef with rice」か「Seafood with rice」ということで後者のシーフードwithライスを選択。
そして到着したのがこちら。
シーフードドリアですね。下に薄いライスがひかれています。
お味はまあまあで悪くはありません。電子レンジでチンする冷凍ドリア程度の美味しさはあります。中国系キャリアの機内食は「マズい」とか「最悪」「食えねぇ」みたいな口コミがよく見られますが、まあ中国国内線に何十回も乗ってる自分からしたらかなりの上出来です。
機内Wi-Fiはビジネスクラス以上は無料ですが、エコノミーは有料です。しかし、下に小さく「最初の10分はお試し無料です」と書いてあります。
座席番号とパスポートの下4桁でログイン。
ヤフーが見れるぐらいのスピードはありました。
座席ポケットの中には安全のしおり、機内誌にエチケット袋。機内誌は中国語がメインで英語のページが少々。
機内エンタメは日本語のドラマ・映画が3本ほど。洋画も細かく見れば日本語字幕対応もあったかもしれません。
ミールサービスが終わるとあとは邦画を観て過ごします。電源は個人用画面の下にUSB給電がありますし-
座席の下にもUSB&コンセントがあります。
これだけあればパソコンしたりタブレットを長時間使っても安心ですね。
さて、トイレに行ったついでにギャレーにいたCAさんに例の件を聞きます。
そしたらお兄さんがタブレットを持って来て、画面を見せながら金額を説明してくれました。どうやらこのタブレットで座席の変更が出来るようです(ちなみにお兄さんにはUGするつもりはなく値段が知りたいだけだと伝えてあります)。
「ファーストクラスは5,000元、ビジネスクラスは3,500元、スーパーエコノミー(プレエコのこと)は200元です」
高っ!
3,500元っておよそ72,000円。ビジネスの特権でもあるラウンジも優先搭乗も荷物の優先返却もマイルも全て削ぎ落されてるのに。。。
コロナ前はチェックインカウンターで「15,000円でビジネスクラスへアップグレードしませんか?」なんて当日アップグレードやってたんですけどね。乗った後のUGで7万円とか、ちょっとうまみがありません。。特にこのような短距離路線では。
そうこうしているうちに、飛行機は九州を越えて中国の空域に入ります。上海はもうすぐそこです。
中国の航空会社はおおよそ着陸の40分ぐらい前になるとベルト着用サインが点灯します。着陸前にトイレに行きたい方は早めに行くことをおススメします。
そして機体は無事、上海浦東国際空港に到着しました。
以上、中国東方航空のエコノミークラスでした。
【総評】
さて、中国系航空会社の口コミや評判はネットにたくさん上がっていますが、今回の中国東方航空、機内食も含め、なかなか良かったです。最新機種のA350型機ということもあって機内は清潔でシートピッチも余裕があり、客室乗務員の方々も親切・丁寧にサービスをしているのが好印象でした。
上海での乗継時間にもよりますが、昨今の円安・航空券高騰を考えると、中国系を利用してのヨーロッパなども良いかもしれませんね。
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