日本航空プレミアムエコノミークラス搭乗記

2018年3月

日本航空JL735便(成田発香港行き)にて当日アップグレードを利用してプレミアムエコノミークラスに搭乗しましたので紹介します。

 

仕事の関係上、今回は香港-東京往復として香港発券で購入しました。予約した際は「エコノミーで通路側確保すれば大丈夫でしょ」と高を括っていましたが、どういうことにかオンラインでは事前座席指定ができず、当日空港チェックインでも通路側が満席…。往路の香港→羽田は両隣りを挟まれた中央席に撃沈しました。長いこと中央席に座ったことがなかったため、エコの真ん中がこんなにキツいのかとしみじみと実感…、復路の成田→香港は何とか通路側を確保すべく、空港に向かいました。

しかし、最近は上級会員資格の囲い込みでどこの会社も事前座席指定を特典として提供しているためか、すでに通路側は事前指定で満席…。辛い思いをした往路は偏西風が追い風になる3時間50分の飛行時間なのに対し、西行きの当便は偏西風が逆に向かい風となる5時間20分。中央席は無理です。確認したところ、プレエコなら通路側が空いているとのことで当日アップグレードでプレミアムエコノミークラスに変更することにしました。

さて、そのお値段ですが-

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当日アップグレード料金-香港線は片道15,000円。いわゆる外資系の微妙な航空会社なら分かりますが、安心安定のJALでこれぐらいとは意外にも安いんじゃないか…。ということで、早速プレエコの通路側へ変更してもらいました。

機材は787‐9型機の2‐3‐2で横7席。通路側はいくつか空いていましたが、後ろから全体が見渡せるプレエコ最後列の21Cを指定しました。

さて、手続きをしてもらっている間、ふとマイル加算はどうなるのだろうか疑問に思いました。この「アップグレードのご案内」の但し書きを見ると「マイルの積算(中略)は航空券の運賃に基づきます」とあります。この書き方がまたちょっと微妙ですね。航空券の運賃ってどの運賃よ、それが知りたいんだけど、と突っ込みを入れたくなります。よく見るとその英文訳には「accumulation of miles are based on original ticket fares」とあります。オリジナルチケットフェア=元の航空券料金ですね。まあ、それは仕方ないでしょう。手荷物優先返却は?それも元のチケットに準拠(なのでついてきません)。じゃあ、ラウンジはどうなるのでしょうか。「サクララウンジはプラス5,000円」とあります。うーん、結構いろいろLCCのように加算型請求なんですね。自分はワンワールドサファイアなので優先返却はしてもらえますしラウンジも無料で利用できるのでラッキーです。

ということで、チェックインを無事に終え、サクララウンジに立ち寄ることにしました。

ラウンジ受付横には月面着陸を目指している民間月面探査チーム「HAKUTO」とのパートナー契約を記念して作られたものなのか(詳細はわかりませんが)、特別塗装をまとった787型機のモデルプレーンが飾られています。尾翼が黒地で銀の鶴丸塗装もなかなかかっこよく、実機で見てみたいですね。

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JAL×月面探査を目指す「ハクト」コーポレートパートナー契約締結

 

さて、ラウンジ見取り図です。よくよく見てみると、エスカレーターを下って直進してもかなりのシーティングスペースがあるんですね。毎回エスカレーターを降りると左折し、すぐザ・ダイニングへ向かうため、気付きませんでした。

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今回は、ザ・ダイニングへ続く階段前に「ただいま大変混雑しており、お待たせすることがございます」との看板が出ています。以前利用した時の激混みの時ですらそのような案内板は出ていなかったので、今回は超激混みしているのでしょう。今回はパスします。

 

軽く飲み物片手に仕事を済ませ、ゲートに向かいます。それでは機内です。

まず座席とアメニティです。すでに周りの方々が座られていたため全体を収めることができませんでしたが。

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機内はエコノミーの2‐4‐2の8席配列に対してプレミアムエコノミーは2‐3‐2の7席配列です。

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シートピッチはプレエコらしくゆったりとしています。

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参考までにANA(NH)のプレエコはこちら。

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アメリカン(AA)のプレエコがこちら。

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公式HPによると787‐9型機のプレエコシートピッチはANAの97センチに対して、JALは107センチ。JALの方が10センチ広いことになります。この10センチの差は大きいかもしれません。

 

基本アメニティは枕・ブランケット・ノイズキャンセリングヘッドホンとスリッパです。

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シートポケット内の機内誌類です。免税品やエンターテインメントガイドのほかに、シート機能の使い方や機内Wi-Fiの案内など結構な印刷物の数です。

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プレエコのシートに関しては、詳しい説明がありますのでこちらで割愛します。

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NH・AAとの比較でいくと、JLはよりプライバシーを重視した設計になっています。隣席とはミニパーテーションがあり、お互いの顔は見えない配慮がなされており、さらに座席の隙間に物入れをつくることで前席の様子が覗けないようになっています。

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NH・AAの場合はこのように隙間があり、場合によっては読んでいる本やスマホが見えちゃたり、なんてこともあります(下の写真はAA利用時のもの)。

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今回のドリンクと食事のメニューです。食事は一択のみです。

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離陸してしばらく揺れていましたが、水平飛行に入ってしばらくしてミールが配られました。

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食後に配られたハーゲンダッツのキャラメル味には「JAL機内限定」とありますがとても上品な甘さがあり美味でした。

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さて、肝心の座席の快適度についてですが-

AAとの比較で行くと、レッグレストの有無が快適度に大きく差をつけていると言えます。AAのプレエコにはレッグレストがないのでふくらはぎあたりに対するサポートがゼロですが、JLには装備されています。これがあるだけで下半身のサポート力があがり、快適度に大きな差が出ます。下の写真はフットレストを使わず、レッグレストのみを使用した場合の様子です。

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そしてANA(NH)との比較で行くと、NHにはJL同様レッグレストとフットレスト両方装備されていますが、先述の通りシートピッチがJLより10センチ狭いため、レッグレストを上げると足首が前席とレッグレストに挟まれる形になり、足を動かせません。そのためフットレストが邪魔になる上、快適度はむしろ下がった感じです。

JLの場合はどちらを展開しても下半身を適度に動かすことができ、長距離でも血行を気にすることなく休めます。下の写真はフットレストに足を載せた場合の様子です。

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食事を済ませ、新作映画「オリエント急行殺人事件」を見終わる頃には、飛行機は香港へ降下を開始していました。

 

【総評】

さて、今回の当日アップグレードによるプレエコ利用、結論から行くと「かなりコスパ高い」です。この金額でプレエコに乗れるのであれば、マイル加算率等考えるところもありますが、個人的には断然利用価値があると考えます。

まず、いままで利用したプレエコ(AA、NH、JL)の中では、シートの快適さが抜き出て良いです。AA、NH共に、座席のリクライニング度が「エコとさして変わらない」レベルで終わってしまっているのに対し、JLはビジネスには当然劣るもののエコより断然良くなった感があります。これがはっきりいって一番のコスパの差だと感じました。

そしてノイズキャンセリングヘッドホン、これも疲れを軽減するにはとても役に立ちました。飛行中、ずっと映画を見ていましたが、時折ノイズキャンセルを切ってみると途端にゴォーという飛行機特有の重低音が響き渡ります。それがノイズキャンセル機能ONで消える、これが結構身体への負担を耳から減らしてくれます(NHは欧米豪線でのみノイズキャンセリングヘッドホンを提供)。

ただ、AA・NHとハード面で違うのはテーブルの展開方式ですね。AA・NHはアームレストから引き出して展開するタイプなのに対し、JLは前のシートバックから手前に引き出して展開する一般エコノミータイプな点です。これは、さほど問題にはならないと思いますが、隣の乗客を通路に出すにはテーブルをしまわないといけない点ですね。食事中はあまりないと思いますが、仕事でテーブルを使っていたりすると面倒ではあります。

そして料金についてです。

これは、それぞれの予算感によって得か損かの判断は分かれますし、かつどれだけ事前に航空券を購入できるかで変わります。自分は2‐5日前購入が断然多く、1週間以上先は皆無です。当然ながら出発日が遠くなれば遠くなるほど航空券は安くなりますから、2週間前購入の方などとは比較できません。

自分は今回、香港-東京往復を3日前購入でおよそ55,000円を出費。往路は予約通りエコ利用、復路は15,000円支払い、計およそ70,000円支払いました。

JALのHPでは「香港プレミアムエコノミークラス往復14万」などと出ています。

日本航空HPより引用(クリックで拡大表示)

仮にエコノミーを6万円で購入し香港往復当日アップグレードで3万円出費したとしても9万円で、14万円よりは安いです(ただし、マイルやラウンジアクセスなど考慮する余地はいくつかあります)。

また、こういう広告は最安値であり「各運賃にてご利用いただける座席数には限りがあります」という但し書きにあるように販売される座席数が極めて少なかったり、特定の日のみで自分の利用したい日には該当しないことも多いのが現実です。少なくとも3日前の購入でこの金額で購入できることはほぼないでしょう。

今回自分の場合に関して言えば、支払った料金に対する快適度では十分な価値があったと思いますし、正直次回も利用したいと思いました。

 

【おまけ】

ちなみに、このJALの当日アップグレード、どの路線が一番お得なのか計算してみました。前述の通り、マイル積算率は元の航空券の予約クラスが適用されるので、純粋に飛んだ1マイルあたりいくら「当日アップグレードに」支払っているのかの比較で、実際に加算されるマイルに対する比較ではありません。

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一番お得なのはジャカルタ線で1マイルあたり5.53円の出費、逆に一番損なのはホノルル線で1マイルあたり10.44円の出費になります。

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