2018年3月
香港発ドバイ行きEK387便(B777‐300ER型機)にてビジネスクラスに搭乗する機会がありましたので紹介します。
【最新】2021年搭乗!新しくなったエミレーツ「新」ビジネスクラス搭乗記はこちら。
今回は比較的早くに決まっていた出張だったため、会社が1週間前に航空券を手配。予約確定メールが来るとすぐにパソコン・スマホに向かい座席指定やマイル登録など行います。今回は初のエミレーツ。そもそもマイルをどこに貯めるかから考えないといけません。残念ながらエミレーツをメインに使うことはこれから先見通せないため、どこか別のプログラムに貯めなければいけません。ただ、マイルに関しては(これだけで一記事になりそうなので)割愛します。
エミレーツアプリをダウンロードし座席指定しようとすると-
1週間前で既に満席…。この状態がずっと続き、搭乗2日前になりました。
2日前になると「オンラインチェックインできますよ」メールが来ます。アプリで操作を進めるとチェックイン完了、座席は10Aがアサインされました。よく分からないですね。直前まで座席指定できないか確認していましたが10Aを含め全て満席、ところがオンラインチェックインで自動的にアサイン。元々窓側が良かったので結果オーライでしたが。
さて、本日の機材のB777-300ER型機です。
ビジネスクラスは2‐3‐2の配列です。777‐300型機での比較で言うと、UAのように2‐4‐2配列と1‐2‐1配列、KEの2‐3‐2配列と2‐2‐2配列、といった旧世代ビジネスと次世代ビジネスが混在している会社も多いなかで、やや古い・狭い感はあります。
搭乗するとウエルカムドリンクとメニュー・ワインリストが配られます。
しかしウェルカムドリンクを飲みながらメニューを眺めたりしていましたが一向に動く気配がしません。すると「給油に時間が掛かっている」とのアナウンス。座席をリクライニングして待ちます。
写真では分かりづらいですが、身長180センチぐらいの人でも前席に足が届かないほどのシートピッチがあります。
シート操作はアームレストにボタンがありこれで簡単に操作できます。
これで離着陸時ポジション↔リラックスポジション↔ベッドポジションの変更ができ、途中で停止することもできます。
レッグレストだけを上げるとか背もたれだけを下げるなどの細かい調整はiPadのような着脱可能な操作パネル上でできます。
操作パネルは下のPRESSボタンを押すと取り出すことができます。地上駐機中や離着陸時はロックが掛かり外せません。
シート周りです。リモコンにイヤホンジャック、ユニバーサル電源とその下にUSB給電口が二つあります。
着脱可能な操作パネルに加えてリモコンがありますがこのリモコンの使い道がよく分かりません。操作パネルで全て事足りますし、仮に故障してもモニターがタッチパネルのため直に操作はできます。リモコンはゲームのためなのでしょうか。
基本アメニティは枕、ブランケット、アイマスク・靴下そしてノイズキャンセリングヘッドホンです。離陸後に配られるのかなと思っていましたが、いわゆるアメニティキットはありませんでした。
機内誌関係です。免税品やエンタメガイドなどお決まりのものですね。
さて、離陸後水平飛行に入ると朝食のサービスが始まります。朝食については1択のみ、ただエクスプレスブレックファストを選択することもできます。ラウンジですでに小腹は満たしてきましたが、フルブレックファストを頼んでみます。
パンはお皿に載せた状態で運ばれてきましたが、その後も色んな種類のパンを載せたバスケットで周ってきてくれました。
食事が終わるとほとんど皆さん、睡眠に入られます。出発が7時半なので家を出る頃はまだ、未明。自分も眠い目をこすって空港へ向かってきたのでおやすみモードに入ります。
座席を一番平らになるベッドポジションにするとCAさんが敷きパッドを持って来てくれます。自分は本格的に寝るつもりではないので丁重にお断りします。
座席は完全な水平であるライフラットにはなりませんが、「ほぼ水平」です。上半身にやや傾斜があり、下半身にいくと傾斜が減るという感じです。
寝るのには全く不自由はありません。飛行中の機内は実は3度から6度ぐらいの傾斜がある(足がある機体前方が上になり頭がある機体後方が下になる)と言われています。そのために、頭に血が上らないようにやや傾斜を付けているのでしょうか。詳細は不明です。
機内WiFiは20MBまでは無料で利用できます。20MBというとフェイスブックやインスタ、メールを確認する程度はできますがニュース記事を読んだり、動画を見たりすることはできません。純粋にSNS・メールチェック程度ですね。でもそれだけでも助かります。
さて、気付いたら3時間ほど寝たでしょうか。到着前の昼食の時間になりました。
メインはラム、チキン、サーモンからの選択でサーモンをチョイス。ワインはポルトガルのサンデマン・20年ポートワインにしました。まずは前菜のスープとサラダです。
そしてメインの到着。
サーモンは中がややドライでした。メニューにはワサビクリームを添えてとのことですが、全くわさびの味はしませんでした。まあ、日本路線じゃないのでそんなところでしょうか。
そしてデザートメニューです。
やはりチョコレートトリュフケーキチョコレートソース掛けに心惹かれますが、健康のためには我慢します。
結局、別枠のチョコレートは頂きましたが…。
最後にドリンクメニューです。サンデマンのポートワインはとても美味でした。
食事が終わるとドバイへ向けて降下を開始しました。
ほぼ定刻に着陸し、短い地上走行でゲートに到着しました。
ドバイに到着後はMarhabaというアテンドサービスを会社が手配してくれています。これはイミグレ・預入手荷物のピックアップ・ドライバー付き送迎車までの案内を一気にプライオリティーでアテンドしてくれるとても楽チンなサービスです。自分は預入手荷物が無かったのでそこはスルーでしたが、イミグレの長いラインを横目に、待ち時間ゼロの専用レーンで入国審査を通過、エミレーツのビジネスクラス利用者には無料の送迎サービスが付きますが、その運転手付きの車までスマートにエスコートしてくれました。
黒塗りBMWの専用車が一人に一台用意されます。長旅の後のこういった「到着後のいろいろ」が一番疲れるのですが、ここは本当にストレスフリーですね。ホテルまで余計なストレスなく移動できました。
【総評】
さて、今回初めてエミレーツを利用してみて、全体的にサービスは素晴らしかったと言えます。ただ中東系に対する期待値が高かったためか、エミレーツは良いという想像が先行してたためか分かりませんが、やや期待外れな感もありました。アメニティキットがなかったり、機内座席配置が旧世代レベルであったり、一部客室乗務員が(とてもお綺麗なのに)ツンとしてて素っ気なかったり、と残念な部分もありました。アライアンスにも加盟していないのでマイルを貯めるにしても使いにくい部分がありますね。なんとかそこらへんを改善してもらえれば格段に選ばれる航空会社になり、さらに顧客を取り込めるのではないでしょうか。
【最後に】
今回利用した777‐300型機のビジネスクラスですが実はマイナーチェンジを施した新キャビン型が存在します。主な変更点はシートが布地からレザーシートに変更になりオットマンが導入され、かつライフラット(完全水平)になったようです。
さらに777‐200LR型機については2‐3‐2配列を改め、2‐2‐2配列に改修すると発表されました。詳しくはこちらのプレスレリースをご覧ください。
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