2023年12月
香港国際空港から車で30分程のところに位置するザ・リッツカールトン香港 (The Ritz-Carlton Hong Kong) に宿泊しましたので紹介します。
さて、今回はこちら。香港に住んでいながら香港の素晴らしきホテルをほとんど体験していないことに気づき、ちょっと奮発して香港のトップ3に数えられ、トリップアドバイザーなどのランキングサイトでは常に1位を記録しているこちらにお世話になることにしました。
ホテルは香港で最も高いビル、ICC(環球貿易広場)に入居しています。
【アクセス】
香港空港からエアポートエクスプレスで到着すると九龍駅が最寄り駅。ICC自体が九龍駅に直結しているので、最寄りというよりは真上ですね。
ただ、そこは巨大商業ビル。駅出るとすぐエントランス、とはいきません。
出口は「C1」または「D1」。
香港は案内が少なく、すぐ迷子になりやすいのでしっかり掲示を見て進みましょう。
今回は「D1」を利用します。まずはELEMENTSという商業施設が目印。
ここのエスカレーターを上がって左折します。
そして次はルイヴィトンの横のエスカレーターを上がります。
クリスマスの時期で香港はクリスマス一色。アジアで本格的なクリスマスの雰囲気が楽しめるのも香港の良いところです(これも「外国の風習やお祭りは認めない」という中 国政府の方針でいつまで続くか分かりませんが…)。
そして最後はブルガリの手前のエスカレーターを2段上がって右折です。
燦然と輝くリッツカールトンのマークが気分を盛り上げてくれます。
ホテルのレセプションはエレベーターで上がった103階にあります。さすが香港一の高さを誇るホテルです。
チェックインを始めるとスタッフから「エグゼクティブフロアのご宿泊でこざいますね、ラウンジへご案内致します」とエレベーターへ誘導され、エグゼクティブラウンジの入口までアテンド、そしてスタッフに引き継いで下さいました。
席に着くと飲み物の希望を聞いてくださります。シャンパンなどお酒も頂けます。
しばらくすると日本語が流暢なスタッフが登場。ホテルの説明から全てを担当してくださりました。なんでも日本からのお客様も多いという事で多言語に対応してるとか。さすがリッツカールトンです。
最後にはエグゼクティブラウンジのマネージャーまでご挨拶に来てくださり、もうこの時点で接遇は抜群のレベルです。
そしてマネージャー自ら部屋までご案内。今回はラウンジと同じ116階の部屋。「この階でも数少ない広いお部屋ですので気に入って頂けると思いますよ」とのこと。
ピンボケのように見えますが、避難経路図の印刷具合でこうなってしまいます。右側の大きなスペースがエグゼクティブラウンジ。この階にはスイートが3部屋あるようですね。
まず入るとゲスト用トイレがあります。
ドアを開けた時点で気づいたのですが「うわ、クリスマスツリーある…!むっちゃ素敵やん…」となりました。
はやる気持ちは少し置いておいて…。ミニバーです。
ミニバーも凄い取り揃えです。
デスク周り。
そして待望のツリーが飾られたリビングスペース。
うわ~、なんか誰かの自宅に来たような温かさを感じます。ツリーがかなり良い雰囲気を醸し出しています。
テーブルの上にはシャンパンにケーキ、さらには香港名物のミルクティーとエッグタルトも用意。
日本のクリスマスツリーは赤、緑などの電飾がチカチカ点灯してあれやこれや満載感があるのが多いですが、個人的には単色で常時点灯、飾りも統一感あるのが好み。これぞまさに「正統派なツリー」という感じです。
素晴らしい大人な空間です。
そして奥のベッドルーム。
窓からは香港が一望できるこの景色。この眺めだけでも価値ありです。
ベッドルームの奥へ行ってみましょう。
ベッドサイドはこのとおり。
大きなガラス窓を通してバスルームが見えます。
ラゲッジスペースとクローゼット。
そしてバスルーム。
バスアメニティはフランスのフレグランスブランド・ディプティック (Diptyque) のフィロシコス (Philosykos)。
そしてトイレはなんとウォッシュレット付き。TOTOのネオレストです。
実は香港でウォッシュレットがあるのは凄いことなのです。元々香港では少ない水資源のためトイレの水は海水を利用しているとされています。そのため設置するには真水の配管を新たに通す必要があり、かつ水回りの電気系統規制など、ウォッシュレットを置くのは他国以上にハードルが高いのです。
なのでこれはなかなかの感動。
スイートルームらしく洗面のシンクはふたつ。
部屋の紹介は以上で、再度116階にあるクラブラウンジを詳しく見てみましょう。
利用時間やサービスに関する詳細はこちら。
ちなみにリッツカールトンではマリオットボンヴォイのプラチナ会員以上でもクラブラウンジにはアクセスできません。別途アクセスを購入するか、クラブフロアアクセス付きの宿泊プランで滞在する必要があります。
夜のオードブル・コーディアルの時間にお邪魔しました。
日替わりのシェフのおススメコーナー。今日は日本のラーメン(笑)
イギリス統治の名残りから香港に定着したビーフパイもあります。これは香港に来たら逃せません。
アルコール・ドリンクコーナーも充実。
オリジナルカクテルも頂けます。
ワインも種類豊富。
食事もドリンクも心ゆくまで楽しむことができます。
クリスマスの雰囲気がまた日本にはない重厚感があり素晴らしいですね。
部屋に戻ってきても、この眺め。
素晴らしいとしか言いようがありません。
部屋のクリスマスツリー、そして香港の夜景。これはベストシーズンに来たと言って良いでしょう。
翌朝の朝食もこの通り。
ラウンジからの眺めも最高です。
以上、リッツカールトン香港の紹介でした。
【総評】
さすがリッツカールトン。
その一言に尽きます。
ラウンジスタッフはつかず離れず。必要なそぶりを見せればすぐ対応してくれますし、笑顔を忘れず親切丁寧に接してくれます。最高級ホテルでありながら、肩肘張らない絶妙なラインで、親しみやすさとプロフェッショナルさのうまく中間を行く感じです。
ラウンジでも、そこかしこから広東語に英語、フランス語などが聞こえてきて香港のインターナショナルさを感じます。中華圏ですが、中国本土のうるさいおっさんがいるわけでもない、でも程よい品を感じる広東語の会話が聞こえたり、家族の笑い声も聞こえたりで、格式張って緊張するというラウンジでもありません。
客層も、おひとり様から家族連れ、カップルからビジネス客と多種多様で、特定の利用方法で居心地が悪い、ということにもならなそうな雰囲気です。
今回はかなり奮発して泊りましたが、それだけの金額を払ってでもぜひまたお世話になりたいホテルです。
日本からお越しの方は香港旅行の思い出に一泊でもお泊りになることをおススメします(クラブアクセスを付けることもお忘れなく)。
【料金の確認・予約はこちら☟】