2021年9月
北京発厦門行きCA1871便にてエアチャイナビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
元々はエコノミーに搭乗予定でしたが、今回は当日アップグレード(搭乗口アップグレード)のオファーがあり、運良く通りましたのでその過程も併せて紹介します。
事は前夜。仕事に最も都合の良い当便が「残り2席」の表示。値段も普段は最安で800元台、平均1,200元辺りなのですが、今回は最安で2,100元。会社に「高すぎる。大興に行って。それか30分前に出る山東航空が1,000元である。それ乗って」と言われると思いながら発券依頼すると、すんなり取ってくれました(あら、珍しい)。
そのため普段はVクラスやWクラスですが今回はUクラス。フェアクラスが上のチケットですね。それでもフルフェアのYやBクラスよりも下にはなります。
という事で早速アプリでアップグレードがいくらか調べます。
スクショを撮り忘れましたが、最安でプラス2,380元。3時間弱のフライトで4万円ほど。うーん、微妙なラインです。最近、エコでの移動が立て続けにあり少し疲れてるんですが、3時間に4万円。。。
一晩考えて(と言っても数分)、今回はやめにしました。
という事で翌日。仕事を終え空港に向かいます。北京の空港はいつも混雑するので早めに着きましたが、夏休みも終わった反動か珍しく人は少なめ。
保安検査もすんなり終わり、時間を持て余す結果となりました。なんだかいつも引っ掛かる事がすんなり行くと不安になるものです。昨日の会社といい、空港といい…。どうしたんでしょうか。
スタアラのステータスはシルバーなのでラウンジにも行けません。仕方なく人のいない空きゲート前のイスで時間を潰します。すると携帯に通知が。
「あなたはアップグレードの対象に選ばれました」
おお?興味あるけど昨日の時点で2,300元だったからなぁ。どれぐらい安くしてくれるのよと思いながらアプリを開きます。
「Boarding Gate Upgrade」のボタンを押します。
長い規約があります。
要約すると「当日アップグレードは無作為にこちらが選ぶもので、保証するものではありません。参加したからと言って絶対通るわけじゃありません」「仮に通ってもラウンジは使えません」「マイルはエコのままでビジネス分は加算されません」「機内食、アメニティもビジネスではありません(…え?)」と色々念押しされます。
機内食はビジネスではない…?
周りが豪華なミールに舌鼓を打つなか、自分だけバナナ一本渡される絵が思い浮かびます。
もうなんでもいいので同意します。
そして一番知りたい、料金のページ
ん?
『299元』
おおおおーーーー!
昨晩は4万円だったのに急に5千円!?これは即決。慌てて赤色に光る「Book」のボタンを押します。
1,000元ぐらいだったら良いなーと思ってたら、とんでもないディスカウント。
そうすると「このままお待ちください」と留保になります。
そして1分も経たずに承認されました。早い!
ということで見事格安にアップグレードすることが出来ました。
と、前置きが長くなりましたが、それではやっとビジネスクラスの紹介です。エアチャイナはエアバスA320シリーズを3種類運用しており、胴体が短い順にA319、A320、A321となります。
これらの単通路機は成田や羽田路線に投入されることもあれば、福岡などの地方路線に主力機として使われることもあり、細かい需要を取り込めるオールラウンドな機体と言えるでしょう。
そのなかでもA321型機は機内配置が2種類あり、ビジネスが12席の機体と16席の機体があります。需要に応じて使い分けているようですが、今回はこのうちの12席の機体になりました。
それでは機内です。
見た感じ、座席は比較的新しいシートのようです。
コロナ対策としてウエルカムドリンクはありませんが、全ての座席にミネラルウォーターと除菌ティッシュが置いてあります。
ふくらはぎをサポートするレッグレストは未装備。2列目以降は足を載せるフットレストがあります。
席に着くと筋肉ムキムキの客室のお兄さんが、シートポケットの袋に入ったスリッパをわざわざ取り出して渡してくれます。
ちなみに中国の航空会社は男性乗務員の比率は日本よりずっと高いです。個人的には、困った乗客対処のためにも男女比は半々ぐらいで全然構わないんですが。
アームレストは十分な広さがあるので、隣に人が居ても気になりません。
アームレストの中には500mlのペットボトルが余裕で入る大容量の収納があります。
USB電源とユニバーサルタイプのコンセントもあります。
そうこうしてると、今度は女性のCAさんが来ました。
「マイクあるふぁ様、離陸して40分ほどしたらお食事をお持ちします。今日はチキンサンドイッチです。お飲み物はいかがいたしますか?」と。
お?規約では、ミールはビジネスに準拠「しない」とあったのに、他のお客と同等の扱いです(当たり前ですが…)。
ということで、離陸後に配られたミールがこちら。
飲み物は緑茶を選択。前回同様、将軍峰のお茶です。
昼間の軽食便ですので大したことありませんが、まあ可もなく不可もなくといった所です。
頭上では、モニターで中国のナショジオが放映されています。
ただ、見ている人はほとんどいませんね。みんな自分の携帯をいじっているか、機内エンタメはWiFiを通してスマホやタブレットにストリーミング配信されています。
スマホでも見れますが、やはりサイズ的にはタブレットがおススメです。
以上、A321ビジネスクラスの紹介でした。
【まとめ】
そもそもこの当日アップグレード制度。どうやって運用されてるのか気になります。エアチャイナのマイレージ上級会員を上げて、それでも空きがある場合にエコノミーのフルフェアや予約クラスの高い順にオファーしているのでしょうか。
という事で規約を調べてみると-
航空券番号が999で始まり、便名がCAであり、エアチャイナが運航する予約クラスがQクラス以上のチケットであること。
下の表の表記順が正しいと仮定すると、予約クラスがY,B,M,U,H,Qのいずれかである必要があるみたいですね。
ただ、いずれにしろエアチャイナ公式アプリをインストールしていることと、WeChat・Alipayなどの中国支払いアプリ(またはUnionPayのクレカ)を持っていることが条件になります。日本在住者だと、ここが意外にハードルが高いかもしれませんね。
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