2019年8月
上海虹橋国際空港にて中国東方航空ビジネスクラスラウンジを利用しましたので紹介します。
上海には、国際線中心の浦東(プードン)国際空港と国内線中心の虹橋(ホンチャオ)国際空港の2つの空港がありますが、虹橋の方が上海中心部に近く、上海出張の際はできる限り後者を優先的に選んでいます。東京の「成田と羽田」に似た関係ですね。
それは空港に着いてからのスタートダッシュも同じです。虹橋の方がターミナルが小さく、入国審査も列が短く、飛行機を降りてタクシー乗り場まで預入手荷物が無ければ最短10分で着いてしまう手軽さです。
一度、同僚と香港から上海に向かった際、同僚は1時間早発の浦東行きに搭乗し、自分は1時間後の虹橋行きで向かいましたが、現地ホテルのチェックインで鉢合わせするという驚異的なことがありました。巨大空港は何するにも時間もストレスも掛かり「遠くの巨大空港より近くの中小空港」が自分の中でのモットーになっています。
それはさておき、今回は出発の際に中国東方航空・上海航空のビジネスクラスラウンジを利用しましたので紹介します。
ちなみに利用航空会社とクラスは香港航空(HX)のビジネスクラス。チェックインの際にラウンジへの招待券を受け取ります。

場所は第1ターミナルの4階。出国審査場(2階)を抜けると小さなホールがあり、そこのエスカレーターを上がります。

ラウンジはV01からV03までの3つが並んでいて-
V01は中国東方航空、上海航空、アシアナ航空、ANA、チャイナエアラインズ、エバー航空、香港航空、日本航空、大韓航空、プライオリティパス

V02は中国国際航空、キャセイパシフィック、キャセイドラゴン、マカオ航空、ANA、アシアナ航空、エバー航空

V03はマカオ航空、チャイナエアラインズ、アシアナ航空、大韓航空

と、結構重複しており、ANAやマカオ航空なら2か所、アシアナに至っては3つ全て使えます(笑)
ということで今回はV01を利用します。ここはJALの指定ラウンジでもあります。
受付を済ませて中に入ると、まずは利用航空会社のダイキャストモデルが置いてあります。棚に並べてあるのはよく見ますが、立派な台座に載せられています。利用航空会社が増えたらどうするのでしょうか。重ね載せでしょうか。

そして奥へ進むと、まずはバーセクションがあります。

カウンターの雰囲気とは裏腹に、アルコールのラインナップは少なめ。

窓側には一人席が3つほどあります。

そしてその先にシーティングスペースがあります。

隅には高めのテーブル席も用意されています。

電源は至るところに設置されていて、充電のために席移動する必要はなさそうです。

ダイニングスペースまで行かなくてもいいよう、飲み物やスイーツコーナーもあります。


サイドにはまた違った雰囲気のシーティングスペースがあります。

よくデザインされているなと感心しますが、はかなくも段差をつけてしまい、工事現場の足元注意テープが貼られていて、中国惜しい…が出てしまっています。
空気清浄機も置いてありますが、この広さに家庭用1台では全く追い付いていないのですが、その努力は評価したいと思います。
奥にはさらにソファーとテーブルがあります。

窓側にはパーテーションでプライバシーを確保した席が並んでいて、屋上越しながらも駐機中の飛行機が望めます。

こちらにもミニスナックコーナーがあります。

そしてダイニング・トイレ・シャワーマークのある通路を進みます。

通路を抜けた奥のダイニングエリアはこんな感じです。

温かい食事もそこそこ選択肢はあります。

反対側にはパンやフルーツ、ケーキ類があります。アルコールも入口付近にあったバーカウンターと同じメニューの提供です。

ヌードルバーでは汁あり麺と汁なし麺がオーダーできます。


機内でも食べるので、適当によそっていただきます。

お味は……
炒飯はパサパサでスパゲティはほぼ無味、牛肉はゴムのようで、散々なレベルです。上海汁なし混ぜそばは出来上がったら薬味や調味料を入れてすぐ混ぜましょう。自分は写真なんか撮って回っていたため、カチカチになりプラスチックの塊のようになってしまいました。
ダイニングの角を曲がったさらに奥にはトイレ・シャワーコーナーがあります。

シャワールームは3つありますが、どれもカギが掛かっていて使えません。
たまたま通りかかったスタッフに聞くと「受付でボーディングパスと交換して下さい」とのこと。「え?受付はどこ?」と聞くと「入口の受付です」と。奥に長いこのラウンジで、ここから入口までは結構な距離です。荷物を引きながら、再度入口へ向かい、またここへ戻って来るという大変有意義なフィットネス(無意味な運動)をさせられます。
ちなみに、これは運営側にとっても効率の悪いシステムだと思います。仮に利用者が最初の受付時にカギを受け取っても、食事したりしている時間キーをキープされたり、シャワー後に食事したりすると、その間シャワーが使えません。自分は利用後すぐ、いちいち入口まで(有意義な運動をして)返却に行きましたが、こちらの人々の行動パターンを考えるとラウンジを出るまで返却しない人も多いのではないかと思います。
そこはさておき、シャワーはこのような感じです。

きちんとした戸棚タイプのクローゼットまであり-


バスアメニティはバスケットの中にまとめられています。



入室した時はむわっとする暖かさで、シャワーを浴びれる室温ではありませんでしたが、きちんと個別にエアコン操作ができるようになっています。節電なのか掃除担当者が切ったのか、電源がOFFになっていました。

とても綺麗で好感が持てます。
カギを返した後は、バーセクションでシャルドネとおつまみを頂き、搭乗まで時間をつぶしました。
【総評】
全体的に新しくキレイで、とても快適に過ごすことができました。食事のレベルやシャワーのオペレーションなど、細かく見れば改善の余地はありますが、なかなか悪くはないという印象でした。