2018年9月
香港-厦門間にてキャセイドラゴン航空(KA)のA320-200型機エコノミークラスに搭乗しましたので紹介します。
以前、KAのA321型機のビジネスクラスを紹介しましたが、今回はエコノミークラスです。
KAのA320型機のエコノミークラスには個人用モニターが装備されていません(*1)。機内は明るく内装も最新のものですが、映画や音楽サービスがないのはこれはもしかしてLCC?と思われるかもしれません。
しかし機内エンターテイメント(IFE : In-Flight Entertainment)システムは、機内WiFiを通して個人のスマホやタブレットに配信するストリーミング方式をとっています。
個人的には、この一人一台スマホ&タブレットを持ち歩く時代に航空会社がコストを掛けてモニターを装備する必要があるかな、と思いますので、このKAの方向性には共感が持てます。
ただ、注意しないといけないのが、機内でスマホ・タブレットを通してエンタメを楽しむには公式アプリ「Studio KA」を搭乗前にダウンロードしておくこと(*1)が条件になります(*1 KAのA330型機には個人モニターが装備されています)。
さて、IFEについては後述することにして、まずは機内を見てみましょう。
頭上の荷物棚は新型が採用され、かなり大型化されています。写真ではその大きさが認識しづらいですが、下の座席群と比較すると分かると思います。
棚を開けた状態だと中腰にならないと頭を打つ低さ、成人では座席列内では立てない棚の大きさです。
A320型機はその経済性と汎用性からLCCによく使われる機材で、一般的なLCCはシートピッチを極限に詰めた180席(30列)ですが、KAはオールエコノミー機材で168席(28列)。これは同型機を採用するANAと同じピッチです。
足元には余裕があり、LCCのような狭さは感じません。
横から見るとこんな感じです。
スマホやタブレット充電のAC電源は座席下にありますが、各座席にではなく3席に2つ配置となっています。
場合によっては隣席の方のふくらはぎ辺りにあたる可能性もあるので、一言断らないと使いづらそうです(手探りでプラグを刺すのは慣れないと難しいでしょう)。
テーブルを展開すると、タブレット用の溝があります。ここにタブレットを差し込むと、手で支えておく必要がありません。
冒頭で触れたKAのIFEアプリ「StudioKA」ですが、コンテンツは英語・中国語・広東語の3言語のみで、日本語には対応していません。ただ基本的な英語力で十分使いこなせるアプリで、難しくはありません。
利用するには機内モードのまま、機内WiFiに接続(無料)しアプリを開くだけです。
日本語対応はしていないものの、名探偵コナンや旅番組など日本のTV番組も結構入っていて、毎月入れ替わっているのでそれなりに楽しめます。
スマホで見るとこのような感じです。画面サイズ上の制約があるので、見るのであればやはりタブレットがおすすめです。
フライトマップも個人用モニター同様楽しめます。
最後に機内全景です。
【総評】
これといって何が素晴らしいということはありませんが、LCCと大手の中間でありながら、よく頑張っていると思います。香港-中国国内の短距離区間に関しては機内食をトレーで出さず、飲み物と直接手渡しという方式を採用し、省けるところは省いています。が、自分としては全く問題ない範囲です。
香港-日本路線となると、電源が各席に欲しいというところですかね。そこは改善の余地ありかと思いました。
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キャセイドラゴンビジネスクラス搭乗記はこちら。
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