2018年8月・10月【最終更新10月】
香港発台北行きキャセイドラゴン航空KA486便(A321‐200型機)にてビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
キャセイパシフィック航空(CX)傘下のキャセイドラゴン航空(KA)は、CXの短・中距離路線を主に担当するグループ会社で、日本にも羽田、福岡そして沖縄に乗り入れており、一部路線にはA321型機が投入されています。今回はそのKAの台北(桃園)線に搭乗しましたので紹介します。
ちなみに就航路線は香港を拠点に中国、東南アジアを中心とした2~4時間の路線がメインです。路線図は機内誌のものが分かりやすいのでそこから借用します(緑〇がCX、赤〇がKA)。
さて、チェックインを済ませてゲートに向かいます。キャセイのラウンジにも立ち寄りましたが、ラウンジの詳細なレビューはこちら。
KAのA320/A321機材によくあることですが、今回も沖留めのためゲートから機側まではバス移動です。同じキャセイグループでありながら、KAは格下扱いな感が否めません。本拠地なのに(泣)…。
KAのA321ビジネスクラスはリージョナル仕様の座席が2‐2の横4席、全部で24席設置されています。単通路機のビジネスとしては結構なキャパシティです。
席につくとウエルカムドリンクを持って来てくれます。手間を掛けることにはなりますが、一言断ってトレーには無いジンジャーエールをお願いします。
ドアクローズとなり周りを見渡してみると、ビジネスは全席満席。1時間半程度の国際線でビジネスをこれだけ埋められるのはすごいですね。
前列にはセルフィーに夢中の女子旅と思しき20代3人が座り、その先にも20代男子が4~5人ちらほら、そして還暦の夫婦旅のようなカップルもいたので、KA屈指のビジネス路線という感じでもありません。
離陸前に黒をベースとした制服が目印のチーフパーサーが一人ひとり名前で呼び掛けながら、機内食メニューと入国カードを配ってくれます。
座席ポケット内の機内誌や免税品カタログ等です。
ヘッドセットにノイズキャンセリング機能はありません。まあ、1時間半の短距離なのでそこまでの機能は必要ないでしょう。
CXの機内誌がDiscoveryに対し、KAの機内誌はSilkroadです。
離陸してベルト着用サインが消えると、客室乗務員は急いで朝食の準備に掛かります。今回の機内食のチョイスは「ローストダックのライススティックとディムサム(シュウマイ)」か「スクランブルエッグとソーセージ・ベーコン」です。
ローストダックとディムサムを選択。香港を本拠地とするドラゴンの本領を期待するところです。
さて、女子3人旅はミールが来る前に座席を倒して爆睡に入ります。ちなみにこの写真でリクライニング角度が分かります。リージョナルなのでフラットは期待しませんが、女子旅並みに睡眠を削ってないと(?)爆睡は難しいかもしれません。
座席周りの詳細です。前席の間には携帯などの小物入れがあり、適度にプライバシーが確保されています。そして各席個人モニターの横にはUSB給電口があります。
今回の機材は2003年製造の古い機体です。いつ内装を更新したかは分かりませんが、この機体に限ってはやや古さを感じます。
肘掛けの中にはコントローラーがあります。個人用モニターはタッチパネルですが、こちらで操作することもできます。
ミールのサービスが始まりました。メインはカートに載せて見せながら説明してくれるので、メニューからだけでなく直接見てから選ぶことができます。Braised Rice Sticksが何かよく分からなかったので、これは素晴らしいサービス方法です。
スティックという表現が正しいかは疑問ですが、短く切ったヌードルですね。お味の方はまあまあ。
ところがこのディムサム(シュウマイ)、特に手前のは絶品。どうせならヌードルをどけてシュウマイだけ8個ぐらい詰めて出して欲しいぐらいです。
さて、食事が終わるとあまりゆっくりする暇もなく飛行機は台北桃園国際空港へ向けて降下を開始しました。
-【2018年10月追記】-
KAのA320ビジネスクラスで、個人用モニターを廃止しiPadを配布するタイプの機材に搭乗しました。個人用モニター部分にはiPadホルダーがあります。
離陸前に各席にiPadが配られました。なお、回収は着陸前の降下時に行われました。
iPadは100%充電済み状態で配られ、エンタメアプリの「StudioKA」は既にインストール済みです(StudioKAについてはこちら)。
そして以前から気になる、CXとKAの最前席の個人用モニター(この場合はホルダー)が高すぎて首が痛くなりそうな件です。この写真でよく分かると思います。
-【追記終わり】-
【総評】
短距離国際線にも関わらず、しっかりとしたサービスを提供するドラゴンの姿勢は評価できます。ハード、ソフトどちらも素晴らしいフライトでした。
A320/321型機の上級クラスで比較した場合、アメリカン(AA)やユナイテッド(UA)などの米系は(米国横断路線を除き)こんなしっかりとしたサービスを実施していません(写真はAAのA321ファーストクラス)。
1時間程度の米国内線ファーストクラスだとプリッツェルとコーラを配るレベルですし、ヨーロッパに行くともっと酷くなります。
ブリティッシュエアウェイズ(BA)の欧州内ビジネスクラスはエコノミー席3-3の中央席をブロックしただけという酷さです(写真はBAのA320欧州内ビジネスクラス「クラブヨーロッパ」)。
(参考)Club Europe | European Business Class | British Airways
こういうのを経験すると、アジアの質の高さを実感するところです。
【関連記事】
エバー航空香港→台北ビジネスクラス搭乗記はこちら。
キャセイドラゴンA320エコノミークラス搭乗記はこちら。