2025年3月
厦門発成田行きMF815便にて厦門航空B787型機のビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
さて今回はこちら。厦門から日本へ帰国することになりました。コロナ前はANAがデイリーで運航していましたが現在は撤退しており、東京-厦門間の直行便は厦門航空のみとなっています。
うーん、厦門航空だけか…。
以前、厦門航空エコノミークラスの記事も出しましたし、幾度となく利用しましたが、正直言ってあまり乗り気ではありません。
しかし調べてみると成田線にはB787型機が投入されており(B737型機の日もあるのでご注意を)ビジネスクラスのお値段もお手頃。
中国系エアラインの口コミや評判は色々言われていますが、厦門航空、特にワイドボディのビジネスクラスはどうなんでしょうか。今回、レビューも兼ねて乗ってみることにしました。
さて、予約すると早速座席指定です。
中国の航空会社あるあるですが、ほとんどの場合公式HPで座席指定はまずできません。
中国は元々ネットに力を入れていないので座席指定は「ウィーチャットのミニプログラム」からする必要があります。


座席配置は1‐2‐1のリバースヘリンボーンタイプ。幸いなことに前夜の直前購入なのに窓側に空きがあります。早速、窓側を指定。
そして厦門航空のマイレージですが、厦門航空のアライアンスはスカイチーム。日本にスカイチーム加盟の航空会社はありませんし、厦門航空独自の「イーグレットクラブ」は日本ではほとんど使い道が無いので、デルタ航空のデルタスカイマイルなどに貯めた方が良いでしょう。
それでは当日です。

ビジネスクラスそしてスカイチーム上級会員は優先搭乗出来ます。
中央の2席。

窓側。


座席横には開閉できるサイドテーブルがあります。

下には小物入れ、そしてスリッパが。

ヘッドフォンと安全のしおり、そしてVOSSのミネラルウォーターが用意されています。

フタを開けると収納になっています。

左側は深めの小物入れ。USB給電とコンセント、そしてコントローラーがあります。

右側は浅めの小物入れそして鏡。

通路側のアームレスト下にも小物入れがあります。

短距離にもかかわらず枕とブランケットまで用意。もうここまでで「なんか(想像に反して)ちょっとレベル高くない?」という印象です。


メインテーブルはモニター下から引き出してスライドするタイプ。

サイドと併せるとかなりの広さです。
機内では中国語>英語>日本語の自動アナウンスが繰り返し流れています。
ウエルカムドリンクは温かいオレンジジュース。温かいというのにびっくりしましたが、なかなか悪くありません。グラスの縁が傾斜しているのがかなりユニーク。

ドリンクと共に厚手の使い捨ておしぼりも。
男性CAによる流暢な日本語アナウンスも。
そして定刻の2分前にプッシュバック開始しました。遅れが毎度の中国にしては立派です。
そして離陸。

今回の成田空港までの飛行時間は3時間1分です。

中国の航空会社あるあるですが、離陸してもベルト着用サインはなかなか消えません。だいたい40分ほど飛行したのち、やっとサインが消灯しました。
メニューの個別配布はなくCAさんに見せられるタイプ。
まずはドリンクメニュー。スパークリングに赤白ワイン、そしてビール各種。

メインは「フィッシュ」「ビーフ」「ヌードル」の3つから。

ソフトドリンクはジュース、コーヒー、炭酸飲料各種。

機内でのネット環境は機内WiFiが利用できます。
パスポート番号、座席番号そして認証番号の入力が必要です。
認証番号って何???
色々考えましたが分からず。
絶対分かりませんね(笑)
ビジネスクラスは30分無料で利用することができます。
それ以降は通常プランが49.9元(約1,000円)、
ネットは普通にヤフーのメインページをスクロール出来るぐらいの
エンタメは中国語、英語はもちろんフランス語やオランダ語、スペイン語の映画と多数。


ハリウッド映画に-

子供向けアニメ-

さらにはハンガリー語やルーマニア語、


いま厦門航空含め、
しかし日本語対応は1本も見つけられませんでした(笑)
さて、機体は水平飛行に入り、CAさんは食事の準備に掛かります。
ラックにある機内誌類を見てみましょう。紙類が多いのは日本の航空会社の専売特許だと思ったのですが、厦門航空も負けていません。

これは何でしょう?

水墨画や中国アートの紹介的な冊子です。

じゃ、これは?

機内エンタメの映画や番組紹介です。厦門航空、力入れすぎ(笑)。

大手の中国国際や中国東方より力入ってますやん(笑)。
そうこうしていると、まずはナッツとお茶が運ばれてきました。

そしてテーブルクロスが掛けられ-

機内食がやってきました。

おお、見た目は美味しそうです。ご飯に、中華ソーセージとセロリの付け合わせ。メインは牛肉炒め。

パンに野菜炒め小鉢がもうひとつ、そしてチキンスープ。

食べてみましょう。
う、ウマい。。。。
普通に美味しいやん。。。「メインだけが」ではなく「
メインのビーフはいわゆる日本の中華屋で食べる牛肉の中華炒め。
付け合わせのセロリも中華ソーセージも野菜炒めも旨すぎ。
パンはふかふかで外はパリッと仕上がっています。え?
見事完食。

あまりに美味しいので、回収に来たCAさんに「

お代わりも完食(笑)。
ちなみに中国は仕事でよく訪れますがSDGを標榜しているのは今のところ厦門航空だけです。

厦門航空、大手3社よりある意味意識高いですな(笑)。
食後には再度おしぼりが。

こういった使い切りタイプ=安っぽい、
と、機内食をオーダーした時に頼んでいた白ワインが来ていないことに気づきます。
あ、でもシャルドネもいいけど、黒ビールがあったなと変更をお願いします。

空を眺めながらの1杯は格別です。
ビールを飲み終えてふと、フライトマップを確認するともう静岡の南まで来ています。あらま、早いですな。

そして降下前にまたおしぼり。

そして機内がカラフルになり降下の準備が開始。

そして飛行機は無事、成田国際空港に着陸しました。
以上、厦門航空ビジネスクラスの紹介でした。
【総評】
厦門航空、素晴らしい。想像に反してレベル高かったです。
まず、CAさんは全員笑顔で丁寧に接客していて、そこが印象に残りました。エアチャイナや中国東方など、中国系はあらかた乗っていますが、そこまで笑顔とか印象に残っているわけでもありません。
そして食事。中国系の機内食は結構ヤバイことで有名ですが、こちらも美味しくて良い意味で裏切られる結果となりました(あれならまた食いたい)。