2024年7月
ジュネーブ発イスタンブール行きTK1918便にてターキッシュエアラインズのA321型機ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
さて今回は久々のヨーロッパ内のビジネスクラスです。本来は会社規定でエコノミーなのですが、最近の激務で移動にも疲れが溜まり、見かねた上司が会社に掛け合ってくれ、どケチの上層部からビジネス搭乗を勝ち取ってくれました。
まあこういう所は外資あるあるで、ルールを外れても規定にない対応をしてくれるのはありがたいことです。
そして今回は世界的にも評価が高いトルコ航空(ターキッシュエアラインズ「TK」)のビジネスクラス。これは期待が高まります。
ということで予約番号を貰うと、早速HPから座席指定を行います。
A320やB737などのナローボディ機のビジネスクラスは大抵8席だったり多くても12席なんですが、TKはなんと20席もあります。それだけビジネス需要があるのでしょうか。
事前予約の画面だけを見ると満席ではないようですね。窓側が空席の通路側「4B」を指定してみました。
それでは早速搭乗です。
確認すると今回は機齢1年の新造機。
どおりで機内はまだ新しさが漂います。
ゴールドのようなベージュのアクセントカラーが入り、スターラックスを思わせる機内デザイン。
シートピッチはさすがビジネスクラス。広々しています。個人モニターも大きくて綺麗。
アームレストの下には小物が入れられるスペース。
開けるとUSB電源・コンセントそしてコントローラーがあります。
座席ポケットには安全のしおり、エチケット袋そしてヘッドフォン。
隣との間には可動式のプライバシーデバイダーもあります。
サイドテーブルの先端からはカクテルテーブルも。
シートピッチは窓2つ分。
座席に着くとウエルカムドリンクを持って来てくれました。選択肢が4つというのも凄いですね。
マドラーに何のドリンクか書かれています。今回はレモンとミントのレモネードを選択。本物のレモンとミントの葉が入ってる、本格派です。細かいところですが手抜きをしてないサービスというのを実感します。
今回、前方キャビンを担当するCAさんは男女1人づつ。二人とも丁寧、笑顔で目を見て接客。とても好感が持てます。
そして食事とドリンクのメニューが配られました。
トルコ語と英語での表記。英語は中央にあります。メインは「スモークターキーのチーズオムレツ」「ほうれん草とチーズのギョズレメ」「自家製お粥」の3択。今回はトルコ料理のギョズレメをチョイス。
ドリンクもジュースや炭酸飲料、お茶そしてビールにワイン・各種スピリッツと多種多様。
今回は「ショウガと緑茶のウェルネスティー」なるものをお願いします。
ということで飛行機はゲートを離れ、滑走路へ向かいます。外は素晴らしい快晴です。
今回の飛行時間は2時間35分。
離陸して巡航高度に達すると機内サービスが始まりました。
まずは温かいおしぼり。
隣の席が空席なので窓側に移りました。リクライニングはこのような感じです。短距離国際線ですのでこれでも十分快適です。
個人用モニター・エンタメは日本語を含む12か国語に対応。
中東系との競合もあってか多言語対応能力は凄いですね。
言語による絞り込みを行うと日本語字幕・吹き替え対応のみの映画だけを表示させることができます。これは便利。
ヘッドフォンにノイズキャンセリング機能はついていませんが、オーディオテクニカ製もあって着け心地も音質も◎です。
早速日本語対応の映画を観ます。
しばらくすると機内食が運ばれてきました。期待したウエルネスティーは残念ながらティーバッグでしたが、前菜はとても美味。特にチーズとトマトがとても美味しい。ヨーロッパや中央アジアはトマトがとても甘くておいしいことがよくありますが、今回も特筆すべきおいしさです。
パンも6種類ぐらいのなかから選べるこだわりよう。
前菜を食べ終えるとメインが運ばれてきました。
ギョズレメはトルコ料理のひとつで、薄いパン生地に詰め物をした料理で、今回はチーズとほうれん草が挟まれています。とろーりとしたチーズとほうれん草がよく絡んでこちらも美味。
そしてデザートはチアシードとパイナップル。チアシードは小さなタピオカのようなもので、ほんのりと甘いデザートです。
ちなみに機内Wi-Fiはビジネスクラスは1GBまで無料で使えます。
速度を確認すると3.7Mbps。機内インターネットとしては十分な速さです。
食事が終わると機内の照明が消され、おやすみ・リラックスモードになります。
トイレも見てみましょう。
「Molton Brown」のローションを用意するなど、細かい配慮が垣間見えます。
そしてトルコ航空の独自サービス。
機内の広告でも出てきましたが、TKではイスタンブールで乗り継ぐ乗客に無料でホテルを提供するサービスを行っています。
「ホテル代無料+入国ビザ」
「エコノミーの乗客には1泊無料」
「ビジネスの乗客には2泊無料」
イスタンブールで乗り継ぐついでに観光もどうですか?という素敵なサービス。利用者もヨーロッパやアジア観光のついでにトルコにも立ち寄れるのでこれはなかなか良いアイデアです。利用するには乗継時間が20時間以上など、いくつかの条件があります。詳細は下記の公式HPをご覧ください。
ということで映画を観ながらゆっくりしていると機体はイスタンブールへ向けて降下を開始しました。
この日はイスタンブール強風のため着陸の前は結構揺れていましたが安全にタッチダウン。
駐機スポットは悲しいことにバス移動が必要な沖止めです(泣)。
これだと優先的に飛行機を降りても結局バスですし詰めになります…。
と思ったら、ビジネス客は専用のミニバスに乗車。
最後まで、サービスしっかりのトルコ航空でした。
【総評】
欧州各社の短距離ビジネスクラスはエコノミー3‐3の中央席をブロックしたなんちゃってビジネスクラスです。座席そのものも、シートピッチもエコのまま。ただ中央席をテーブルにしたりブロックしただけで、およそビジネスとは言えないプロダクト。
それと比べれば座席は2‐2で、専用のシート、広いシートピッチと、欧州各エアラインとは雲泥の差です。
そしてサービスですが、やはり評判通り素晴らしかったですね。短距離の国際線でも細かい所を省かず、しっかりとフルサービスを提供しているのに感動しました。
次は日本-トルコ間やイスタンブール乗り継ぎのヨーロッパなど長距離線を試してみたいところです。
【料金の確認はこちら☟】