それでは搭乗しましょう。ゲートに到着すると既に優先搭乗が始まっています。
JXのビジネスクラスは1‐2‐1のスタッガードタイプ。よって窓側は窓寄りの窓席と通路寄りの窓席が交互に配置されています。

窓寄りの窓席はA・K席。

そして通路寄りの窓席はC・H席。

やはり個室感が高く人気なのは窓寄り席ですね。予約をしたらすぐ事前座席指定で確保しましょう。
中央の2席も通路寄りと内寄りの交互になっています。
通路寄りのD・G席。

通路から離れた内寄りのE・F席。

隣同士で座るいわゆる「カップル席」はない座席配置ですね。全てが均等な配置になっています。
続いてエコノミークラスも少しだけ見てみましょう。
こちらは2‐4‐2配列。大きくて綺麗な個人用画面が目を引きます。

各席USB電源の他に足元にはコンセントも用意。

JXのコーポレートカラーが決まっていておしゃれです。
ではビジネスクラスに戻りましょう。
席に着くと、おしぼりとウエルカムドリンクを持ってきてくれました。今回はマンゴー・パインジュース。

個人用画面は目的地東京の写真。美しい画像に「ああ、日本帰れるー」と喜びもひとしおになります。

と、「あれ?エバーもこんな感じじゃなかった?」とふと頭を過ぎります。
確認すると-
こちらは東京タワーの夕焼け。

完全に「新旧で」張り合ってますね(笑)
テーブルは左のボタンを押すと個人用画面の下から展開し、前後に引いて調整します。
足元はこの通り。奥に行くにつれてやや狭くなっています。

サイドテーブル。コントローラーやUSB電源、コンセント、シートコントロールがありますが、何と言っても凄いのがワイヤレス充電が内蔵されている事です。携帯を置いておけば勝手に充電してくれます。

その後ろには個人用キャビネット。開けると中にはヘッドフォンが入っています。鏡もあり、身だしなみチェックに便利ですね。

ヘッドフォンはノイズキャンセリング機能付き。

シートポケット内には安全のしおりやエチケット袋以外に免税品カタログそして機内誌もあります。コロナ対策で搭載を止め、それ以降機内誌を復活させていない航空会社が多い中、サービスへの力の入れようが分かります。

さて、機体はゲートを離れ、滑走路へ向かいます。
機内安全のビデオもハリウッド顔負けのキャラが出演。編集も凝っていて、観てて楽しいビデオです。

これはかなりお金掛けてますね。

そして小雨が降る中の離陸。A330neoのエンジンは静寂性が増し、驚くほど静かな機内です。

今日の搭乗率は5割ほどでしょうか。中央席はほとんど空いています。席からの眺めはこのような感じ。

乗り出すと隣席が見えますが、そうでもしないと見えないプライバシー感です。

巡航高度に到達し、ベルト着用サインが消えると食事のサービスが始まります。まずは緑茶から。

そして頼んではいませんがこちらもいかがですかとオレンジジュースも持ってきてくれました。

機内エンタメも映画・音楽・TV番組と充実しています。

今回は久しぶりにトップガンのオリジナルを見ることにしました。懐かしいなー、このオープニング。

そして今回の機内食ですが、メインはラザニアかオムレツの2択。

ラザニアは朝食にはちょっと重いかな、とオムレツをチョイス。
個人用画面で見る事ができるメニューですが、ドリンクの選択肢の多いこと、多いこと。
オリジナルカクテルは宇宙をイメージして作ったジンベースのカクテル。これは乗ったら絶対に試したいですね。

オレンジ色が鮮やかなウォッカドリンク「紅海シーザー」。こちらも美味しそう。

ウイスキー、ブランデー、梅酒にウォッカ。ビールにカクテル…。これは呑兵衛には堪りませんな。
ソフトドリンクもこの通り。

日本酒は梅錦山川という愛媛の酒蔵からのセレクションというこだわりよう。

台湾産パイナップルとマンゴーを使ったパインマンゴージュース。

コーヒー各種…

紅茶各種…
お茶各種…
これ全部搭載してるの?と聞きたくなるほどの選択肢にこだわりの数々。社長が「台湾のエミレーツを目指す」と言っていましたが、エミレーツより素晴らしいじゃありませんか。
そして機内食が到着。時を同じくして、トップガンのこの名場面。

お願いしておいたJXのカクテル「サイファイコスモス」もやって来ました。

プレートに載ってきたお水と入れ替えると、いやー、これはSNSなどに上げれば、間違えなく映えますね。ミールだけでも豪華ですが、宇宙をイメージしたスターラックスのオリジナルドリンクがさらに彩りを添えます。

ソルト&ペッパーもお洒落な容器に入れられ、細部にもこだわってるのが分かります。

パンも温かくてふわふわです。バターをつけて食べると格別。

そしてこのオムレツ。中にサーモンが入ってるのですが、これが旨い!サーモンのオムレツは初めてですが、これは絶品です。

ケータリングのレベル高すぎです。
大満足で食事を終えると、CAさんが「お次はデザートをお持ちしますね」と食器を引き下げてくれます。
あれ、デザートってなんだったかな?と食事のインパクトにデザートの記憶がとんでいます。普通はアイスクリームとかだけどメニューに書いてあったっけ?と少し思案。
するとすぐに到着。
おおおぉ、デザートをまた別プレートで出すんですか!? 凄いな…。

フルーツの盛り合わせとヨーグルトと、朝食の時間を考えてヘルシーな組み合わせですが、何よりもプレゼンテーションが豪華です。
そしてデザートも食べ終えると座席をフラットにして休むことにしました。この時点でもう鹿児島上空まで来ています。

そして食後におしぼりも持ってきてくれました。快適過ぎて時が経つのが早すぎです。

さて、着陸前にトイレに行きましょう。
トイレはビジネスクラス用に用意されていてとてもキレイです。
そしてなんと、トイレットペーパーまでJXのオリジナル!お尻拭き紙にまで会社のロゴが入ったエアラインなんて記憶にありません。

あらゆるところに気を配っているのが分かります。もう、やりすぎでしょ、社長…!
席に戻ると、降下開始前のリフレッシュメント。星宇航空らしく、星型のグミ。

成田への降下が始まり、外を見るとA330-900neoの目玉であるロールスロイス社製トレント7000エンジンが見えます。このエンジンにより既存のA330型機より燃料消費量が11%向上し、競合のB767型機より20%運航コストが改善したとか。大口径、高バイパス比の美しいエンジンは静寂性のみならず燃費改善にも大きく貢献してます。

そして機体は無事成田国際空港へ降り立ちました。
以上、スターラックス航空A330ビジネスクラスでした。
【総評】
もう日台間のフライトは自分の中で混戦状態です。エバーにチャイナエアにスターラックスと台湾勢はかなり攻めています。もちろん便によってはA320などの中型機が使われているフライトもあるので機材次第ではありますが、台湾勢の大型機だと甲乙つけがたい争いです。台湾は日本マーケットを重視しているので良い機材を投入。一方、日系は近距離国際線なのでどうしてもリージョナルシートの機材。こうなると、アライアンスでマイルを貯める、つまりスタアラならエバー、スカイチームならチャイナエアラインという感じでしょうか。残念ながら台湾にワンワールド加盟航空会社は無いので、ゆくゆくJXはワンワに加盟するのではないかとも噂されています。
何はともあれ、スターラックス、機内は豪華、食事も最高、サービスは競合他社を圧倒のアジアで最もラグジュアリーなエアラインの名にふさわしい航空会社です。
航空券も他社より1~2割程度安く出ていることも多く、料金の面からもかなりおススメです。

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