2022年12月
香港発台北(桃園)行きCI904便にてチャイナエアラインA350ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。プレエコとエコノミーも併せて紹介します。
さて、今回は珍しくスカイチームのチャイナエアラインを試してみることにしました。香港-台北間はキャセイ(CX)、エバー(BR)、チャイナエア(CI)の3社が運航しており、キャセイとエバーのビジネスクラスは紹介済み。ということでここはCIを試さない手はないでしょう。機材を調べるとA321とA330のどちらかで運航されています。A330のビジネスは古い座席なのでパス。A321はフルフラットの新型ビジネスクラスですが、単通路機も出来れば避けたいところです。ところが、所々不規則にA350が単発で投入されてる日があります。スケを見ると自分の予定とも合わせることができます。おー、これはもう決まりですな。
ちなみにチャイナエアライン(中華航空)は台湾の航空会社で、中国本土のエアチャイナ(中国国際航空)と名前は似てはいますが全く別物ですのでご注意下さい(長年、台湾航空へ改名しようという議論は続いていますがいまだに実現していません)。
さて、搭乗すると入口で搭乗券を確認するやいなや「マイクあるふぁ様、ご搭乗ありがとうございます」と流暢な日本語でご挨拶してくれます。さらに担当の方がギャレーから席まで案内してくれ、全て日本語で応対してくれます。さすが親日の台湾。前方にいるCAさん3名が日本語OK…、というよりも日本語ペラペラというレベルの高さです。
今回のビジネスクラスの乗客は自分を含めてたったの5人。機内はほぼ貸し切り状態です。
主任も日本語でご挨拶しに来て下さり、至れり尽くせりのサービスです。毎回のことですが、ブログをしているので写真を撮ること、撮っても客室と乗客のプライバシーには配慮することを伝えると「もー、どうぞいっぱい撮って下さい」と笑顔で応じてくれます。フレンドリーでとても良い雰囲気のCAの皆さんです。
さて、ビジネスクラス紹介の前にまずはプレエコ、そしてエコノミーを簡単に紹介しましょう。
プレミアムエコノミークラス
座席は2‐3‐2の横7席配置。プレエコは一般的にエコノミーより横1席減なのが普通ですが、CIのプレエコは2席減なのでかなりゆったりした配置です。
JALのクラスJが2‐4‐2なのと比較するとその広さが分かりますね。
各席にはフットレストが装備され、アームレストも幅広です。
エコノミークラス
そしてエコの座席は3‐3‐3の横9席配置。A350の標準的な配置です。
各席USB電源に加え、コンセントも3席に2つあるようです。
個人用画面も大きくてきれいですね。
ということで、ビジネスクラスに戻りましょう。
ビジネスは1‐2‐1配置のリバースヘリンボーンタイプ。スタッガードタイプと異なり窓側は全て同じ席配置です。
この、書斎のようなサイドランプが何とも言えない落ち着いた雰囲気を醸し出していて豪華さがハンパありません。
中央の2席はこのような感じ。内装が一見すると暗めですが、こういった配色が好みの自分にはかなりど真ん中です。
書斎のデスク感が漂うサイドテーブル。
左を開けると蓋の裏面部分が鏡になっています。身だしなみチェックなどこれは便利ですね。中にはヘッドフォンが入ってます。
右側は浅めの小物入れ。こちらは財布やスマホなど細々したものを入れておくのに便利です。
再度左側ですが、中にはコントローラーとコンセント、USB電源がふたつあります。フタを閉めても少し隙間が出来るので、充電しながらのスマホ使いもできます。
メインテーブルはレールの上を前後に動かすタイプ。収納した状態でもこのように飲み物が置けるぐらいの幅があります。
閉じたまま前後も、展開して前後もどちらも可能。
特筆すべきは、ドリンクなどをサイドに置きながらメインでパソコンが出来るなど、充分過ぎるワークスペースがある点です。しかもパソコンをどかしてテーブルを収納するなどの必要もなくこのまま離席出来る、この動線設計は素晴らしい。
着席してしばらくするとウエルカムドリンクを持ってきてくれました。ミックスジュースを選択。
さて、この区間の飛行時間は1時間10分ほど。離陸上昇に15分、着陸降下に25分を要するとすると、サービス実施時間が30分あるかないかのフライトです。
離陸するとCAさんらは大急ぎで食事の準備に掛かります。
そんな短い今回のフライトのミールは牛肉飯か照焼チキンの2択。今回はチキンを選択。
そしてドリンクメニュー。アルコールも一通り取り揃えてあります。
まずはお願いしておいた緑茶が到着。やはり東アジア圏のエアラインの緑茶はしっかり淹れた美味しいお茶です。
そして程なくして機内食が到着。こんな短距離路線ですからワンステップでのサービスです。
チキンも柔らかく美味しいですが、下にある台湾風極太もちもち麺がチキンの出汁とあんと掛け合わさり、2度おいしい。
モーベンピックのアイスクリームを食べ終わる頃には、機体は台湾に差し掛かっています。もう降下を開始する近さです。
当然ですが、座席はフルフラットになります。今回は寝る暇ない短距離ですが、食事が回収されてからはリクライニングして少し休みます。
ブランケットと枕も用意されていましたが使わずじまい。
機内WiFiは有料です。15MBのメッセージアプリ利用プランはUS$3.25、その他に1時間プラン、3時間プラン、24時間プランがあります。
食後に再度緑茶を持ってきてくれました。美味しいお茶は心に染みます。
それにしてもこの読書灯、ゆっくり辺りを明るくするタイプで雰囲気のみならず実務的で素晴らしい。長距離線の深夜にひとり読書灯を上から煌々と照射して周りがみんな迷惑する、みたいなことがよくありますがこれはそんな心配なし。おしゃれだけでなくこういった実利的なデザインは最高です。
そうこうするうちに機体は降下を始め、台湾の山々が見えてきました。もう着陸です。
機体は無事、桃園国際空港に降り立ちました。3年ぶりの台湾です。このターミナル、懐かしい…!
入国後は配られる自己検査キットで陰性を確認するだけで、公共交通機関の利用や店内飲食などに制限はなく自由に動き回れます。仮に陽性になっても報告の義務はなく、自己隔離して下さいという防疫方針。いまだに厳しい措置を取る香港から来ると噓のような気軽さです。
以上、チャイナエアラインビジネスクラスの紹介でした。
【総評】
いやー、いままで乗ったビジネスクラスで一番に躍り出たと言っても間違いないでしょう。シートデザインや機能、キャビンの雰囲気はもちろん、CAさんのサービスレベルなどどれをとっても申し分ない最高のフライトでした。以前紹介したエバー航空のB787ビジネスクラスと共に、甲乙つけがたいレベルです。
日系航空会社が短距離国際線機材(のショボいシート)を投入していること、そして日系の方が3~5割料金が高いことを考えると、日台間のフライトは台湾系に軍配が上がるのは間違いありません。
次回は台北で宿泊したホテルを紹介します。どこのホテルかはお楽しみに。
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