2022年10月
フランクフルト発香港行きLH796便にてA340-300型機ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
さて、今回は前回の続き。ロンドンからの戻りはルフトハンザ ドイツ航空(LH)で帰ることにしました。選択肢としては、フィンエアー(AY)、ターキッシュ(TK)、アシアナ(OZ)の3つがありました。かねてからAYを体験したいと思っていたので、喜び勇んで発券を依頼したところ直前で値段が倍近くに跳ね上がり会社から「予算オーバー」と拒否られてしまいました。泣く泣くTKかな…と落ち込んでいると、突如としてLHが浮上。しかも、もう既に絶滅寸前となりつつあるエアバスの名機A340。これを逃すと、一生乗る機会はないでしょう。LHは学生時代に乗った時以来ということもあり、記念と思い出を兼ねて今回はLHを試してみることにしました。
それでは早速行ってみましょう。
最近の大型機は高バイパス比の径の大きいエンジンを搭載していますが、旧型の小さめなエンジン4基が目を引きます。
そして機内。ビジネスクラスは2‐2‐2配列です。
今回は直前の予約で残念ながら窓際しか空いておらず、最前列の窓際となりました。どうかお隣が大柄な男性でありませんように…(小柄のお姉さん希望)。
座るとこのような感じ。窓側の2席は窓に向かって少し斜めに配置されています。
足置き(オットマン)にはスリッパと敷きパッドが。
開閉式の小物入れには、ミネラルウォーターとアメニティキットが既に配られています。
座席には枕とブランケットが置いてあります。
ひじ掛けにはシートコントロール。
中にはテーブルとリモコンがあります。
その下にはコンセント。
テーブルを展開するとこういう感じになります。
そしてアメニティキット。デザインはさすがドイツ。ポルシェです。ファスナーの持ち手にルフトハンザと入ってるのもポイント。
中身はソックス、リップクリーム、ローション、ハミガキセット、眼鏡(スマホ)拭き、そしてヘッドフォンの耳当て部カバーです。
ルフトハンザカラーはありませんが、黒ベースでカッコいいアメニティですね。
さて、搭乗がほぼ完了しても隣は来ません。あれ?もしかしたら、直前キャンセルで空席かな?と密かに期待を寄せてると・・・
2mはあろうかという大柄なドイツ人男性が登場。上の棚に荷物を収納すると、思いっきりドーンと着席するので、我々のイスが大揺れ…。
あー、もう最悪。なんでよりによって一番イヤなパターンよ…(泣)
とは言え、そこはさすがビジネスクラス。隣との距離もある程度確保されているので、大柄が居ても圧迫感はありません。
そしてウエルカムドリンクがやってきて-
さらにドイツの老舗アパレルメーカー「Van Laack」の機内ウェアまで配られました。
そして機体はゲートを離れ、離陸へ向かいます。フランクフルト空港も本当に綺麗になりましたね。学生時代は古びてきたない印象の悪い空港(失礼)だったんですが。
シートベルト着用サインが消えると客室の方は食事の準備に掛かります。
まずは飲み物とおつまみのサービス。
袋入りのおつまみはコストカットだ、みたいな評価をたまに見ますが、ナッツをお皿に入れて出しても結局は、裏で業務用の大袋に入ったナッツをお皿に入れて出すだけなのでコスト的にはそう変わらないでしょう。
それどころかこのナッツ、超おいしい。ソルト&ペッパー味なんですが、その味付けが濃くてぱくぱくいっちゃいます。有名なメーカーなんでしょうか。こんどヨーロッパに行った時に買いだめしたいレベルです。
今回のメニューはこちら。前菜から1品、メインから1品、デザートを1品選ぶ形です。
前菜は「エビのコンフィ・オレンジサラダ添え」、メインは「ローストサーモンのステーキ」、デザートには「ビーネンシュティヒ」を選びました。
そしてドリンクメニューはこちら。
そして早速、前菜とドリンクの到着です。パンもバスケットの中の数種類から選べます。
ぷりぷりのエビにオレンジの甘酸っぱさが加わり、絶妙な美味しさ。
続いてメインです。サーモンのステーキ。肉厚でいい感じです。
と、食べ進めていくとなんとこのリゾットがめちゃめちゃ旨い!
あまりの旨さにぺろりと平らげ、何か特別な味付けや産地があるのかな?とメニューを見返すと、なんとこれリゾットではなくモロッコ産クスクス。へぇ、こんな旨いものがあるんですな、と感動。ちなみにクスクスとは米粒大のパスタです。お米とは違った甘みと弾力感があり、感動的な美味しさです。
サーモンも柔らかジューシーでとても美味しかったんですが、クスクスの美味しさがダントツに勝ってしまいました。
メインを引き立てる役なのにメインを押しのけてしまっています(笑)
そしてデザート。ビーネンシュティヒ『蜂の一刺し』という名のついた伝統的なドイツのケーキ。名前の由来は諸説あるようで、各自ウィキペディアでお調べ下さい。
食後にはチョコレートも配られましたがもうお腹いっぱいで食べられず…。
その後は灯りが消され、お休みタイムに入ります。自分もフルフラットにして、敷きパッド、枕、ブランケットをセットして寝ることにします。到着まであと9時間57分です。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
さて、目が覚めて場所を確認すると中国の昆明辺りまで来ています。残り1時間51分なので8時間ほど寝たことになります。
機内も照明が点けられ、ギャレーでは朝食の準備が始まりました。
朝食はクレープかレシュティ(ロスティ)からのチョイス。ここはスイスの国民食とも言われている、レシュティでしょう。
そして程なく到着。パンもプレッツェル生地で作ったドイツパンをチョイス。日本のパンと違ってとても硬いのですが、これが美味しい。
こちらも美味しい機内食です。
食事が終わると、機内は到着の準備に入ります。食事の片付けから、ベッド用品の回収や座席のリクライニング等、CAさんは大忙しです。
そして降下が始まり、香港の島しょ部が見えてきました。
以上、ルフトハンザドイツ航空ビジネスクラスの紹介でした。
【総評】
最近の個室化したビジネスクラスに比べるとオープンタイプでプライバシー感は下がりますし、窓側は通路へのダイレクトアクセスがないのが欠点ですが、そこらはサービスの質で補ってる感じです。寝間着のサービスやアメニティ、そして機内食のレベルなど特筆すべき点はありますね。
ルフトハンザはどの機種でもこの座席タイプを採用していましたが、2022年10月、新しい座席を導入し最新のA350型機から順次改修を始めると発表しました。これはかなり良さそうですね。また乗らないといけません。
【ドイツへの最安値の検索はこちら】