2022年2月
厦門高崎国際空港から車で30分程のところに位置するウォルドーフアストリア厦門(Waldorf Astoria Xiamen)に宿泊しましたので紹介します。
さて、以前少し触れましたが、厦門では大手ホテルグループの上級ブランドの開店ラッシュとなっており、マリオットはW(ダブリュー)を、ハイアットはアンダーズを、そしてヒルトンはウォルドーフアストリアを次々と開業しています。
厦門のホテルを日本一紹介しているこのサイトとしてはここは調べずにはいられません。
ということで今回は、ヒルトンの最上級ブランドであるウォルドーフアストリアを試してみることにしました。
こちらのホテル。開業は2020年12月。開業から1年2ヵ月のまだ新しいホテルです。到着すると総支配人に副支配人、さらには営業部長など総勢5人でお出迎えという厚待遇。
チェックインまでいろいろとお話をさせて頂きましたが、ウォルドーフアストリアは中国に4軒(北京、上海、成都そして厦門)あり、厦門が最も新しいプロパティ。4軒目に厦門を選ぶことからも、この地域の経済的規模や成長性に商機を見出しているのでしょう。
面白いのはアンダーズも、上海に続きここ厦門を2軒目の地に選んでいることです。中国にはこれよりも規模の大きい都市がたくさんあるのになぜ厦門なのでしょうか。若くて美人の営業部長によると、厦門は厦門のみならず泉州や漳州といった閩南(ミンナン)地域の富裕層を取り込む要素があるとか。確かに厦門の人口420万人では需要的に不十分にも感じますが、泉州(人口860万人)や漳州(同370万人)まで含めると広範な経済圏になり、当然富裕層の分母もかなりの数に上るでしょう。そう考えると納得ですね。それを表すように、週末はかなりの部屋が埋まり、レストランも大変賑わうとか。富裕層が週末のステイケーションに訪れることが数字にも表れているとのことでした。
と、前置きが少し長くなりましたが早速部屋を見てみましょう。
実はヒルトンオナーズの会員クラスはシルバーなのですが、今回はホテルからのご配慮でデラックスルームへアップグレード頂きました。部屋の内装が豪華になり、フロアも高いのが特徴です。
まずは入ると廊下があり、左手に入口がふたつあります。一つ目を左折するとー
ウォークインクローゼット。
奥で二つめの入り口のバスルームへと繋がっています。
赤い大理石のロッソレバントがふんだんに使われていて豪華さが半端ありません。
凄いですな。ファーストインプレッションのワオ感が止まりません。
トイレはTOTOのネオレスト。素晴らしい。
シャワールーム。
バスアメニティは「サルヴァトーレ・フェラガモ」
シンクの方のアメニティも充実。
二つめの入り口から出てきて、再度奥へ進みます。
ベッドルーム。
寝室はバスルームとはうって変わって落ち着いた内装。
とはいえその豪華さは続きます。
デスクは横に長い面一なデザイン。生花を飾ることで無機質感を和らげてくれます。
そしてイスが横に2人掛けというユニークなデザイン。何気にこのイス、良いですね。
机の引き出しにはレターセットが入っています。
カーテンを開けると、窓は床から天井までのフルレングスウインドウ。外の光を大きく取り込むことが出来ます。
窓の横にはソファーとミニテーブル。厦門の街を眺めながら一息つくのにちょうどいいイスです。
このソファー、デザインも素敵ですが座り心地も良く、どこ製のものか気になりました。ソファーって場所を取る割になかなかデザイン性や機能性など、これだというのが見つかりませんが、これは個人的に欲しくなりました。
テーブルの上にはウエルカムギフトとグリーティングカードがあります。
冷蔵庫・ミニバー。
さて、朝食は6階にあるレストラン「Brasserie One」で頂けます。元々、ヒルトンシルバーで無料の朝食は付きませんが、今回はホテル側のご厚意により滞在中全て朝食付きでご対応頂きました。
ビュッフェから自由にピックアップしても良いですしー
アラカルトメニューからオーダーもできます。
同僚はエッグベネディクトを、自分は牛肉麺をオーダー。
朝食を提供するためにとりあえずホテルに付けた食堂、ではなく、完璧「独立したレストラン」レベルですね。。。
そしてここはキッチンがレストラン中央にあり、普通はガラス越しに中が眺められるスタイルが多いですが、ここはガラスすらない完全なオープンキッチン。シェフが料理するのを間近で見ることが出来ます。
凄い。。。
ダイニングスペースもヨーロッパの高級レストランを想わせる雰囲気(写真は夕食時に撮影)。
夜のコースメニューも参考までに。
素晴らしいですね。
部屋に戻ると、ターンダウンが行われています。
一般的な、カーテンを下げスリッパやミネラルウォーターを配置するだけでなく、甘味にサニタイザーそしてアイマスクなど至れり尽くせり。
サービスに抜け目はありません。
続いて、4階にあるフィットネスジムを見てみましょう。
もうジムなんだか、高級なラウンジなんだか分かりません。
ここで筋トレする姿がなかなか想像できません。
そして最後に、ロビーとエントランスで締めます。
以上、ホテルの紹介でした。
【料金】
繁忙期と閑散期で上下しますが、安い時期だと税サ込みで1,345元(およそ24,500円)からとなっています。
【総評】
さすがヒルトンの最上級ブランドだけあって、全てにおいて完璧なサービスを提供するプロパティですね。ホテルのハード面はご覧の通り、ソフト面でもスタッフのサービスはどこよりも一枚上手、全てにクオリティと細心の注意を払っているという印象です。
そして何といってもその料金。日本ではウォルドーフアストリア大阪が2024年に、ウォルドーフアストリア東京日本橋が2025年に開業予定ですが、1泊5万円から~、みたいな料金設定になるでしょう。現在営業中のウォルドーフアストリアバンコクでも1泊3万円~ですからね。
この料金でウォルドーフアストリアの世界が楽しめるという意味では隠れたコスパ最強の1軒でしょう。はやくコロナが収まって旅行できる世界が来て欲しいですが…。
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