シンガポール航空A350ビジネスクラス搭乗記

2021年10月

ドバイ発シンガポール行きSQ495便にてA350型機ビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。

 

シンガポール航空(SQ)のA350-900型機の機内配列は「超長距離」「長距離」「中距離」の3種類に分かれており、今回は「中距離」の機材になりました。この区間の飛行時間は7時間強なので中距離というのは微妙ですが、機材繰りやコスト管理なのでしょうか。

ということで中距離機材のシートマップはこちら。1-2-1配列で窓側は通路寄り・窓寄りが交互に入るスタッガートタイプです。

公式HPより引用

事前の座席指定では7割ぐらい埋まっていましたが、実際には3割ぐらいの搭乗率でした。

 

さて、それでは早速機内です。

窓側の通路寄り座席はこの通り。

シンガポール航空ビジネスクラス座席
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そして窓寄り座席。

シンガポール航空ビジネスクラスシート
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中央の座席は内内、外々配置です。ただ内内配置の座席も隣とは目隠し、そしてディバイダーがあるので、真横同士で座ってもプライバシー感は高めです。

シンガポール航空ビジネスクラス機内
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そしてこのディバイダーは離着陸時以外は上げることができるので、隣が同行者でなければ上げ、同行者であれば下げたままなど、プライバシーを柔軟に調整できるのがいいですね。

シンガポール航空ビジネスクラス機内
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テーブルは個人用モニターの下から引き出すスタイル。

引き出して開くと大きなテーブルになります。

シンガポール航空ビジネスクラスシート
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サイドテーブルの後ろには引き戸付きの物入れがあります。中にはアメニティとUSB電源、ユニバーサルコンセントがあります。左端のシルバーのタブは引き出すと鏡になっています。

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アニメティはケアキット、ミネラルウォーターそしてノイズキャンセリングヘッドホンがセットされています。

シンガポール航空ビジネスクラス座席
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ケアキットの中身はマスク、サニタイザーそして除菌ティッシュです。

シンガポール航空ビジネスクラスサービス
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ヘッドホンには使い捨てカバーが付いていて、耳の部分に被せて使います。コロナ対策として細かい配慮が感じられます。

席に着くと、客室主任からご挨拶があり、食事の確認があります。紙ベースのメニューは中止しているので、事前にアプリでメニューを確認しておく必要があります。今回は事前に指定しておきました。

シンガポール航空ビジネスクラス機内食メニュー
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ビーフかチキンかシーフードの選択ですが、説明文を見ただけでチキン推しが激しいのが分かります(笑)

ただ、これはもうシンガポールの代表料理「海南鷄飯(ハイナンチキンライス)」を選ばない選択はないでしょう。

 

離陸して水平飛行に移ると、早速夕食のサービスが始まります。

まずは事前にお願いしていた緑茶が来ます。エミレーツなんかは「緑茶」をお願いしても、美味しくない茶色いお茶(失礼)が出てきますが、こちらはしっかりと淹れた緑茶。飲んだだけで、美味しさの違いが分かります。

そしてシンガポール名物のサテ。

シンガポール航空ビジネスクラス機内食
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実は機内でサテを食すのは今回で2回目。1回目はマレーシア航空のビジネスクラスでしたが、その時の印象は「まあまあ」。でもこちらは口に入れた途端、あぁ美味しいなと感じ、自分の中のサテの株が上がります。

 

続いて前菜のスモークサーモンとカリフラワーのサラダ。

シンガポール航空ビジネスクラスミール
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パンは幾つかある中からガーリックトーストをチョイス。赤ワインもお願いします。トーストはカリカリで美味。おかわりをお願いしたいところですが、太るので止めます。

シンガポール航空ビジネスクラス機内食
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そしていよいよメインの登場です。ハイナンチキンの美味しい香りが漂います。

シンガポール航空ビジネスクラス食事
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見て下さい、このチキン。

シンガポール航空ビジネスクラス機内食
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見た目の美しさもさることながら、身はとても柔らかくてジューシー。付け合わせのライスもチキンの味が染み込み、味も香りも口の中で一杯に広がります。さすが、シグネチャーディッシュとお薦めしてくるだけの一品。シンガポール航空の自信がうかがえます。これは文句なく旨い!

 

食後のデザートはカートに載せて「どちらにしますか」と見せてくれる本来のビジネスクラススタイル。コロナ対策でそういったサービスを廃止する会社が多いなか、感染対策はきちんと行い、かつサービスを元に戻す、そういった努力が伺えて好感が持てます。

そう、もう遠い昔のような気がしますが、前はこれが普通だったんですね。

ということでレモンバターケーキを選択。

シンガポール航空ビジネスクラスミール
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ほのかに広がるレモンの味としっとりとしたケーキの食感がこれまた絶妙。チョコレートケーキのように重くないのもポイントですね。美味しいメインを美味しいデザートで締める。SQのレベルの高さを実感します。

いやー、本当にレベルが高い。

 

食後は座席をフルフラットにして就寝とします。枕やブランケットもフルサイズの物でしっかりしています。

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ちなみに機内ではWiFiが使えます。ビジネスクラス利用客は100MBまで無料になっています。

速度は1.6Mbpsと、機内WiFiとしては悪くないスピードです。

 

さて、5時間ほど寝たでしょうか。目が覚めると、もうマレー半島まで到達しています。機内も次第に明るくなり、着陸の準備を始めます。

 

機体はゆっくりと高度を下げ、マラッカ海峡を行き交う船そしてシンガポールが見えてきました。

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と、着陸の寸前、空港敷地内に飛べずに留め置かれた飛行機の一団が見えます。そうですね、これが現実の一面でもあります…。

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そして飛行機は無事、チャンギ国際空港へ到着しました。

 

【マイレージ】

SQはスターアライアンス加盟航空会社ですので、ビジネスクラスのマイルはANAやユナイテッドのマイレージで貯めることが出来ます。特にユナイテッドだとクレジットカードを使い続ける限りマイルは失効しないのでかなりお得に貯めることが出来ます。貯まったマイルはANAの航空券として利用できます。

 

【総評】

いやー、SQは本当にレベルが高いですね(再)。本当に参りました。世の中には「ブログやランキングで持てはやされる」けども実際は過大評価じゃない?と思うようなエアラインもありますが、SQは文句なく評価が高く、かつ実際のサービスレベルも高い素晴らしい航空会社だと思います。

コロナで大打撃を受けた航空業界ですが、特に国内線を持たないSQなどはことさら苦境に喘いでる状況だと思います。そんなことを微塵も感じさせない素晴らしいクルーそしてサービスでしたので、どうにか生き残ってこれを抜けた先、多くの乗客にこの素晴らしいサービスを提供して欲しいですね。その日が近い事を祈っています。

 

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