2018年9月
成田-台北(桃園)線JL805便(B737‐800型機)にてビジネスクラス SKYLUXE SEAT に搭乗しましたので紹介します。
今回搭乗したのは2008年製造の10年経過の機体。最近の737型機で採用されている新内装のスカイインテリアに慣れてくると、窓枠やオーバーヘッドあたりに懐かしい古さを感じてしまいます。
シートピッチは2窓半から3窓弱のスペースが取られています。
ビジネスクラスは2‐2配列で計12席。今回は、後ろから全体が見渡せるよう最後列の3Cを頂きました。
座席は旧世代感が否めません。
シートコントロールも基本は手動です。
隣席とのアームレストにはカクテルテーブルと収納型個人モニター、そしてコントローラーがあります。
離陸前にはチーフパーサーが一人ひとりに自己紹介とご挨拶に来てくれます。通路を挟んだ反対側には「ちょっと休み取れたからさ、バケーション、バケーション!」と笑い飛ばすおっさん2人組ですが、笑いながら「いいですね~。お休み取っての息抜きはほんと楽しいですものね~」と絶妙に会話を盛り上げています。物腰の柔らかい、しかし親しみやすさも兼ね備えたいつもながらのJLのサービスに安心感を覚えます。
さて、離陸して巡航高度に達したので座席を倒してみます。
旧式に見えるその座席とは裏腹に、意外にも結構リクライニングします。これはかなり快適。
座席をリクライニングした状態はこんな感じ。
隣の方は座席を倒さないまま爆睡されています。最後列なので倒しまくりで問題ないのですが。
そしてまずはおしぼりのサービスです。
座席は快適なのでオッケーですが、この個人用モニターが…さすがに古すぎでしょう。これはちょっと頂けません。
座席ポケットの内容物です。
そしてドリンクとおつまみのサービスです。
今回の昼食のメニューです。和食と洋食から選べますが、和食をチョイス。
配膳はワンステップで行われます。
お味は、メインがちょっと残念でしたが、それ以外は美味しかったです(メインが一番大事ですが…)。
食後は日本茶とアイスクリームで締めます。
さて、食後に少し映画でも見てゆっくりしようかと、ふとフライトマップを見ると既に沖縄に差し掛かり、もう台湾が見えるではないですか。
地図で再度確認すると、確かに台湾は沖縄からすぐ。国際線感覚でいるとゆっくり寛ぐ暇もありません。
食後の飲み物を回収し終える頃には、機体は桃園国際空港に向けて降下を始めました。
【総評】
短距離国際線ですので、JLに限らずサービスは簡素化され、座席などの装備もダウングレードされているのは仕方ありません。毎度のことながら、他社と比較して考えてみましょう。
自分が利用した、直近で比較できる他社の同型機上級クラス比較では、アメリカン航空(AA)のB737ファーストクラスです。
seatguru.comの情報によるとJL737型機のビジネスクラスシートピッチは47インチ(119センチ)
対するAAの737型機「ファーストクラス」のシートピッチは42インチ(106センチ)
13センチほどJLが広いことになります。
JLの足元はこんな感じです。
対するAAの足元。
数字通りか分かりませんが、AAの方が狭いのは明らかです。
横から見た感じからも分かります。
AAは広さでは劣りますが、装備が新しく好感が持てます。
評価は人それぞれですが、座席は新品でエンタメシステムも最新だけどもやや狭くリクライニングも浅いか、座席は旧式だけども広くて快適か。理想は新品で広々ですが、JLに軍配という感じです。
JLはいつも客室の方々の誠意あるサービスで他の欠点を補っている、または救われている部分が大きいと思います。
短距離ながらいつも通りの素晴らしいJLフライトでした。
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