2018年8月
ナンディ発香港行きのフィジーエアウェイズ(FJ391便)にてビジネスクラスに搭乗しましたので紹介します。
フィジー航空はエアパシフィック航空時代に成田へ乗り入れていましたが、2009年に日本路線から撤退。しかし今年7月3日にめでたく成田線を週3便で再開し、日本再就航を果たしました。
その9年間に社名の変更や、保有機材の更新、コーポレートアイデンティティーの強化など、昔のエアパシフィック時代とは見違えるほど近代的に生まれ変わりました。
さてそんなフィジーエアウェイズですが、今回は首都のナンディから香港までA330-200型機でお世話になることになりました。
予約時はエコノミークラスの予定でしたが、フィジー航空が提供するビジネスクラスアップグレード入札システム『Bula Bid』でアップグレードにビッド(競争入札)いわゆるオークションしてみることにしました。
参加するには公式HPトップから「予約」-「Bula Bidへのアップグレード」で入ります(HPには「対象運賃予約客には予約後に招待メールを送信」とありますが、それを待たずにHPから入札)。
最低入札額はUS$455からとなっています(注・最低入札額は路線によって変わります)。そして平均アップグレード金額はUS$915となっています。
この数字にどれだけの信憑性があるのかわかりませんが、片道10時間半のフライトに10万円強。これを安いと取るか高いと取るかは人それぞれですが、自分は最低入札額プラス5ドルのUS$460で入れてみました。
Bula Bidに関する詳しい説明は公式HP日本語ページにあります。
そして入札翌日にはこのようなメールが届きました。
入札成立でアップグレード完了のお知らせです。
入札に成功するまでは入札額の変更やキャンセルは自由ですが、このメールが来ると問答無用に入札した額が引き落とされます。
フィジーエアウェイズのこの時期のこの区間の搭乗率がどのぐらいか分かりませんでしたが、平均落札額よりずっと少ない最低入札額+5ドルであっさり落札できてしまいました。
ということで搭乗日当日、空港へ向かいます。
フィジー・ナンディ国際空港国際線ターミナルは清潔で近代的な建物です。
エコノミークラスチェックインカウンターとは別に、フィジー航空FFPタンブーアクラブ会員(そしてカンタスFFP上級会員)向け優先チェックインカウンター(左)と、ビジネスクラス専用プレミアムチェックインカウンター(右)がそれぞれあります。
こちらは列もなくすんなりとチェックインを済ますことができました。
そして早速ビジネスクラスラウンジへ向かいます。このラウンジの場所がなかなか分かりにくいところにあります。手荷物検査・出国審査を終えて搭乗ゲートエリアに着くと、フロアー中央部にある階段(またはエレベーター)で1階へ降ります。階段の場合は降りると180度反対方向へ進むと入口があります。
フィジー航空プレミアムラウンジは2017年12月にオープンしたばかりの綺麗で近代的なラウンジです。広さも十分あり、シーティングスペースも様々なタイプを揃えています。テレビやダイニングがあるスペースは利用客が多く写真はありませんが、奥まったところは人も少なく静かで快適です。
温かい食事に軽食、アルコール各種が揃えてあります。
ラウンジ入場基準は、フィジー航空ビジネスクラス搭乗客およびタンブーアクラブ会員で国際線出発の乗客のみとなります。その他の旅客は99フィジードル(または49USドル)を支払うことで利用することができます。
さて、それでは機内です。ビジネスクラスは2‐2‐2の横6席の配列で24席あります。
座席は4B、最後列の通路側を頂きました。白のレザーシートが綺麗です。
座席に着くとウエルカムドリンクとフレグランスのついた温かいおしぼりを持って来てくれます。
フィジーのラム&ココナッツを使ったシグネチャードリンク「パラダイス」やモックテイル、オレンジジュースなどの中から「パラダイス」を頂きます。
左がノンアルコールのモックテイル、右がパラダイス。
この「パラダイス」が本当に美味しい。フィジー航空に乗ったら試さない手はありません。
ビジネスクラス機内は白を基調として美しいフィジーの景色をスクリーンに映し出していて、フィジーへ向かうのであればいやがおうにも胸がたかなります。
あらかじめ座席にセットされているアメニティキットです。靴下、歯ブラシ、耳栓、アイマスクそしてローション・ボディミストです。
座席ポケットの内容物です。安全のしおり、機内誌そしてノイズキャンセリングヘッドホンです。
ドアクローズとなり出発の準備が整いました。周りを見渡してみるとビジネスは全席満席です。Bula Bid利用で最低金額に近い額で入札しましたが、見事ギリで滑り込んだ感じです。もしあと5ドル低い額で入札していればエコ(こちらもほぼ満席)に撃沈していた可能性大です。
さて、シート周りの詳細です。15.4インチの個人モニターの下には小物入れがあります。ここには携帯や充電ケーブル、タブレットなど何かと機内で使うものを入れておくのに最適です。そして隣席との中央部シートポケットの下にはボトルホルダーがあります。ここは正直シューホルダーが欲しいところ。
というのも隣席とのアームレストの下に2段になったボトルホルダーがあるからです。なのでここがシューズ入れであれば完璧です。(レッグレストを上げると靴が邪魔になり、下げるとシート下に巻き込まれたりと靴の置き場にいつも困ります)。
隣席とのプライバシーを確保するディバイダーには読書灯とイヤホンジャックがあります。ここにイヤホンジャックは意外ですが、シートを動かした時にヘッドホンのケーブルが座席の隙間などに巻き込まれにくいという点で良いアイデアです。
シートコントローラーはアームレストを開けると現れます。これも誤って押してしまうことがないので素晴らしい。
両アームレストの下にも雑誌サイズの物入れがあります。しかしここに航空券やパスポートなどの薄いものを置いておくと、シートを動かす時にシート下へ落っこちてしまいます。自分は危うくキャッチして間に合いましたが、ここはブランケットやヘッドセットなど落っこちる心配のないものにしときましょう。
離陸前に朝食の希望を聞きに来てくれます。ミックスベリーのグラノーラヨーグルト、クロワッサンとチェダーチーズオムレツをチョイス。
全員のオーダーを取り終える頃には飛行機は離陸に向けて移動を開始しました。離陸してからの機内食、フライトの様子そして総評については後編に続きます…。