2018年6月
日本航空JL724便(クアラルンプール発成田行き)B787型機にてビジネスクラス SKY SUITE III に搭乗しましたので紹介します。なお、6月1日よりクアラルンプール国際空港におけるラウンジ利用資格の変更も行われましたので、そこも併せて紹介します。
2018年6月1日より、クアラルンプール国際空港でのラウンジ利用資格の変更が行われました。これまではJMBダイヤモンド・JGCプレミアそしてワンワールドエメラルド会員に限られていた Plaza Premium First Lounge が、JMBサファイア・JALグローバルクラブ会員・ワンワールドサファイア会員そしてビジネスクラス利用客へと拡大されました。
(公式HP)クアラルンプール国際空港のご利用ラウンジの変更について
そんなに拡大してキャパ的に大丈夫なのでしょうか。偶然にも変更が行われた数日後に利用することになりましたので、写真付きで紹介したいと思います。
さて、それでは当日です。事前にしっかり確認していなかったため誤って Plaza Premium Lounge へ向かってしまいました。ここは多種多様なクレジットカード所持者も入室できるため、受付には長蛇の列ができていて(まるで団体客の受付カウンター状態でした)かなりカオスなラウンジだな、と思って受付を待ちました。ところが受付では「ここではない、Firstの方だ」と言われ、ミスに気付きました。
ちなみにミスに至った一つの原因は空港内の案内図。Plaza Premium First Loungeが頭にあると、どこに目が向かうでしょうか。
左中央のシンガポール航空ラウンジの下のやつが目につきますよね。正解は右上の緑の四角にFirstと書いてあるやつです。さすがにあんなに小さな文字で Plaza Premium と書かれていても気付きません(ましてや案内図を複数の通行人とやや距離を置いて見てると)。
何はともあれカオスなラウンジは回避できたので、まあよしとしましょう。JALが利用ラウンジを変更したのはここにあるのかもしれません。
それではプラザプレミアム「ファースト」ラウンジです。
乗継便のスケジュールのため到着したのは出発時間の4時間ほど前。ガラガラです。
ダイニングコーナーには巻きずしや稲荷、サラダバーそしてケーキなどの軽食が置いてあります。
席に着くと、アラカルトメニューを持って来てくれました。
右の英語メニューの方も興味をそそられますが、機内でも食べることを考えると控えめにしたいところです。やきとりとギョーザにしました。
どちらもなかなかのクオリティーで美味しかったです。
そしてシャワールームです。
清潔感があって好感が持てます。
さて混雑具合ですが、出発3時間ぐらい前から人が次々来るようになり、自分がラウンジを出る頃には9割方席が埋まっていました。JAL便のみ利用のラウンジではないので、今回のJAL利用者の移動によりどれだけキャパ的に余裕があるのか分かりません。少なくとも今回利用した便のビジネスは5割弱の搭乗率だったため、もし満席の場合はラウンジ席も埋まってて座れないケースが出てきそうです。
それでは機内へ向かいます。今回の搭乗機はB787‐9。機内配置はE91です。
(公式HP)ボーイング787‐9(789)/機内座席配置
今回事前指定で6Aの席を指定しました。7Aも利用できましたがすぐ後ろがラバトリー。夜行便でドアの開閉音が気になりそうな場所なのでひとつずらすことにしました。L2ドアからの搭乗で機内に入ると左へ進みます。
iPhoneの難点は画角が狭いということです。外付けの広角レンズなんかも出ていますが不自然な写真がどうしても気に入りません。カメラを持ち歩くかいつも悩みますが、携帯の携帯性・速写性にいつも負けてしまいます。
中央席はこんな感じです。身を乗り出して撮っていますので見えますが、普通に着席した状態では隣席の様子は見えません。
足元の様子です。座席が斜めに窓方向に向いているため、レッグスペースが三角形になっています。
窓際の固定式テーブル横には小物入れがあり、フタを開けるとライトが点灯し大きめの鏡も設置されています。
電源はユニバーサルタイプとUSBがひとつずつあります。その横はイヤホンジャックです。
この配置は素晴らしいですね。給電しながら携帯やPCをテーブルの上に置いておける。きちんと計算・動線考慮されています。会社によっては「なんでこんなところにコンセントを…使いづら…」なんて所もありますから。
収納式テーブルは留め具を下げ、下に開くタイプです。展開すると身体に対して斜めになりますが、片隅を引くと身体と平行になります。
このテーブルの展開方式も素晴らしいです。会社によっては肘掛けに収納されていてボタンを押し下げて出すタイプ、ボタンが堅くていくら押しても出ない、やっと押せたかと思ったら思いっきり飛び出て指を挟む、自分の身体の真横なので出し入れに苦労する、みたいな会社も多いですからね。
予め座席にセットされているアメニティです。ブランケット・枕・スリッパ・(中距離線用)アメニティキットそしてノイズキャンセリングヘッドホンです。
アメニティキットの中身は、歯ブラシキット・耳栓・アイマスクそしてモイスチャーマスクです。入れ物は巾着になっていてフライト後もお洒落に使えそうです。
通路側にはマガジンラックそしてシートコントロールがあります。
ラック内の免税品・機内誌・安全のしおり関係です。
シート周りの詳細・操作方法はこちらをご覧ください。
さて、クアラルンプール出発は22時50分です。
離陸後の食事はおやすみ前の軽食になります。左から、きのこのロワイヤル、テンペフライ(レッドチリフレーバー)そしてリコッタチーズのプチシューです。
軽食を済ませた後は、席を適度に倒し映画を見ることにしました。
しばらく映画を見てましたが、まだ食べ足りません(笑)JAL名物のうどんですかいをお願いしました。
軽食に即席めんでお腹いっぱいになり、次に来るのは睡魔です。座席をフルフラットにしておやすみモードに入ります。
・・・・・
そして4時間ほど寝たでしょうか。目が覚めた頃には沖縄上空に差し掛かっていました。朝食の時間です(笑)。
離陸前に、朝食のチョイスを聞かれています。和食と洋食の二択ですが、JALに乗って和食を外す選択はあり得ません。
ちなみに和食と洋食の詳細はこちら。
機内はまだ薄暗いのでiPhoneでは感度が悪く、綺麗に写りませんが…。
いままで食べたことがないほど美味しいとまではいきませんが、どれもおいしく頂けます。特に、中長距離国際線では俵ご飯から炊きたてご飯へ変更になって、おいしいご飯と一緒に頂く和食はお箸がすすみますね。ごはんはおかわりを頂いてしまいました。
フルーツはキウイフルーツが堅くやや酸っぱかったですが、それ以外は美味しく頂きました。
ドリンクメニューの詳細はこちら。
朝食が終わる頃には朝日が差し込み、成田へ向けて降下を開始しました。
【総評】
はっきり言って文句なく素晴らしいです。シートなどのハード面とそれに伴う動線や使いやすさへの考慮、そしてなんといってもサービスしてくださる客室乗務員の方々の笑顔、気配り、プロ意識の高さ。別記事でも取り上げましたが、JALの素晴らしいところは人による当たりはずれがない(失礼な表現ですが)ところですね。外資系はどうしても個人的感情を出して良い文化圏の方たちもいるので、機嫌悪い方に当たるとこちらも気分悪くなる、そういうことが無いのがJALの安心感・安定感に繋がっていると思います。
唯一、改善を希望するのは「枕」です。枕の中身・内容物が非常に薄く、頭をのせるとほとんどサポートしてくれないほどぺったんこになります。2つ折りにして試しましたがそれでもダメで、空席の隣席から借用して2つ折りふたつ重ねで利用しました。枕は個々人によって好みは変わると思うので、薄い枕好きの方には問題にならないと思いますが、自分はダメでした。もう少し厚めの枕になるともう本当に言うことなしです。
【関連記事】